コンテンツ課金は可能か-「テレビCM崩壊」感想②

non-Category

 昨日ドリコムの内藤裕紀さんと話していたら、PCサイト上でのコンテンツ課金は無理ではないのか、という話題になった。内藤さんは、PC向けウェブ上で課金が成立するのは、代金以上の金額を得られる場合しかないのではないか、と言う。課金が成立するのは、定価より500円安く買えるのであればオークション代金として100円払うというケースぐらいで、一般的なコンテンツに対する課金は無理ではないか、というわけだ。
 確かに現状を見ると、僕自身もその主張にうなずかざるをえない。
 しかし「テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0」(翔泳社
)のJoseph Jaffeさんは、「価値に見合うと感じれば、消費者はお金を払う」と主張する。「今日の広告クラッターを考えれば、今後、消費者は自分が見たいと思うチャンネルのみを選択し視聴料を払って見ることになるのは確実だ」「もちろん、オンラインの有料コンテンツでも、記事毎や一日パスなどを使うことで同じようなアプローチが考えられる」というのだ。
 うーん、どうなんだろうか。
 よく分からないので、この時点で結論を出さずに、もう少し様子見を続けるしかないかなあ。
 ただコンテンツを有料にすれば、Web2.0時代の最大のマーケティング手法である「口コミ伝播」を利用できない。口コミが広がらなければ、いいコンテンツでも売れないという状況になる。
 とはいうものの有料コンテンツでも口コミの力を借りることもできる。僕は梅田望夫さんのブックマークを愛読しているのだが、ウォールストリートジャーナルなどの有料記事などがリストアップされていると、読みたい気持ちを抑えるのが大変なときがある。購読手続きがめんどうだということもあり、今はなんとかスルーすることに成功しているのだが、R30さんや渡辺聡さんなんかもウォールストリートジャーナルの記事をブックマークしていて、しかも互いにそのことで議論でも始めようものなら、僕としても購読手続きを踏まずにいられなくなるだろうと思う。
 つまり影響力のあるブロガーに対しては購読料を無料にすることで宣伝効果を狙うという手法も今後出てくるかもしれない。書籍は既にその手法を採用している。新刊書を有力ブロガーに献本する出版社が増えているようで、有力ブロガーの大橋大也さんは講演の中で「月に数十冊の献本を受けている」と語っていた。
 

maskin
Follow me

maskin

Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
https://www.wantedly.com/users/24387
https://keybase.io/maskin
maskin
Follow me

最新情報をお届け

こっちはいろいろ

non-Category

Posted by maskin


PAGE TOP
More in non-Category
特定層ブロガーの間での話題を抽出-KIZASIの稲垣氏、瀬戸口氏

feedpathのブログエディターでマイクロフォーマットを試す

テレビCM崩壊レビュー①

Close