広告は「枠」の売買から「人にリーチする権利」の売買へ

non-Category

 DM Newsの「The next generation of online advertising: the lead exchange」という記事を読んで。
 オンライン広告の未来は、広告マーケットプレースだと述べているんだが、具体的には、広告マーケットプレースには次の2つの利点がある、としている。
 1つは、dynamic pricing。価格がリアルタイムでころころ変わるということ。市場価格で広告枠を購入できるので、フェアだということだ。
 2つ目は、intelligent bidding。コンピューターの支援を受け、入札の判断をより効率的に行えるということ。具体的には、広告枠の過去のパフォーマンスや、広告主の予算に従って自動入札できたり、いろいろな投資モデルを表示してくれて、その中から広告主のプランに合ったものを選択できるようになる、ということらしい。

It’s only natural that advertising take this route, the ad exchange
allows buyers to maximize return on investment through dynamic pricing
and intelligent bidding, automating the setting of bids based on past
performance and budgets, and making it easier to select the best
pricing models for the investment.

 さらにこの記事は、広告マーケットプレースのさらなる先には、「広告枠」ではなく、「特定の消費者にリーチする権利」が売買されるようなマーケットプレースになるのではないか、と予測している。
 メディア側は、クッキーを使って特定のユーザーの行動履歴を把握している。その行動履歴からユーザーの属性を判断し、そのユーザーにリーチする権利をマーケットプレース上で販売するようになる、というわけだ。
 例えば、あるユーザーがマンションに関する情報のページへばかりアクセスしていれば、マンション購入を検討しているユーザーであることが分かる。メディアサイトがそのユーザーにリーチする権利をマーケットプレース上で売りに出したところ、あるマンション販売業者がその権利に入札し、落札したとしよう。次にそのユーザーがそのメディアサイトにアクセスしてきた際には、どの情報を閲覧していたとしても、落札したマンション販売業者の広告が表示されることになる、という仕組みだ。

出版に向けた資料原稿です。引用にはご注意ください。誤字、脱字、事実誤認などのご指摘は大歓迎です。

maskin
Follow me

maskin

Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
https://www.wantedly.com/users/24387
https://keybase.io/maskin
maskin
Follow me

最新情報をお届け

こっちはいろいろ

non-Category

Posted by maskin


PAGE TOP
More in non-Category
広告会社に脱皮するためAOLがニューヨークに本社を移転
セカンドライフ内で世界柔道
ヤフージャパンのオープン戦略
Close