ケータイ3社の戦略鮮明に-僕はソフトバンクに一票

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 ケータイ大手3社の戦略がはっきり分かれてきた。ITmediaの記事は孫社長「Wi-Fiが答えだ」 山田社長「Wi-Fiより3G」 ソフトバンクモバイルとドコモが新サービスと2社を対比させている。

ソフトバンクモバイルは、携帯電話の無線LAN機能を使って高速通信やコンテンツ配信を行う「ケータイWi-Fi」サービスを発表。孫正義社長は「3GとWi-Fiの両方を搭載しているのが当然だという時代になる」と現行3Gより高速なWi-Fiのメリットを強調した。
 一方ドコモは、フェムトセルを自宅に設置して高速に通信できるようにする「マイエリア」サービスを発表。山田隆持社長は「Wi-Fiは補完的に使うもの」と3Gの高速化で対応していく姿勢を示す。高速通信をめぐる両社の思想は対照的だ。

 これにauのKDDI小野寺正社長の「スマートフォンはまだ早い」という記事を合わせて読むと、3社の現状認識や今後の時代の流れの読み方に、はっきりと違いが出ている。
 ソフトバンクの考えは、「ユーザーは今後ますます大量のデータを送受信するようになる」というもの。ドコモは「2つの通信方式を搭載するのは分りにくい。wi-fiを搭載するより3Gを快適にするほうがユーザーにとってありがたいはず」と考えているのだと思う。そしてauは「ケータイの通信機器としての機能はほぼ出そろった。これ以上の機能を搭載するよりデザイン性をユーザーは志向する」と考えているのではないだろうか。
 そしてもし一般消費者にアンケート調査を実施すれば、auの考え通りの結果になると思う。僕の友人にはテクノロジー系のエッジの立った人間が多いので常に最新の高機能ケータイを求めるかもしれないが、ほとんどの消費者は現時点でそれほど高機能を求めていないのではないか。
 またドコモの自宅専用エリアも一部の人にとってはケータイがさくさく利用できて便利かもしれないけど、不便を感じている人はそう多くないと思う。
 さらにソフトバンクのwi-fiと3Gの両方搭載という考えになると、多くの一般消費者は首を傾げるのではないか。

 

つまり現時点では、多くのユーザーは、ドコモのサクサク3Gにそれほど魅力を感じないし、ソフトバンクのwi-fi搭載に関しては全然必要としていないのではないか。
 ただし現時点では、というところを強調しておこう。

 iPhoneはケータイではなく小型のパソコンであるー。あまりに多くの人が言ってるので、同じ表現を使いたくはないのだが、僕が強調したいのは性能面、スペック面の話ではない。iPhoneの性能が小型パソコン並みということを言いたいのではなく、使い方がケータイというより小型パソコンに近い機器であるということを言いたい。
 僕はiPhoneの電話番号をだれにも教えていない。だって電話として使う気がないから。電話としては、もう一台のフツーのケータイを使う。お金がかかるので2台持ちを止めたいんだけど、オサイフケータイを使いたいので仕方なくフツーのケータイも持っている。
 iPhoneの主な使い道は、メールの送受信、RSSリーダー、twitter、そしてときには原稿も書く。長い原稿はさすがにiPhoneのキーボードでは書きづらいのでパソコンで書くが、メール、RSSリーダー、twitterは、パソコンの前に座っていてもiPhoneのほうがサクサクと動くのでiPhoneを使う。僕にとってiPhoneはケータイではない。パソコンである。
 一般消費者にケータイに関するアンケート調査をするから、ケータイに対する要望が出るのだと思う。デザイン性が最重要になるのだし、電波状況が優先課題になる。その要望に応えようとするから、デザインの優れたケータイ、電波状況の改善策に注力することになる。
 多くの一般消費者は、超小型パソコンをポケットに入れて持ち歩くということがどんなことなのか経験がないのである。
 しかし、ケータイは次の進化として超小型パソコンになる。
 ソフトバンクはこのビジョンの下、動いているのだ。
 果たして、ケータイが超小型パソコンとして使われるようになるのかどうか。スマートフォンが主流になるのかどうか。これはずっと議論されてきたし、今でも議論が分かれるところだ。
 今でも、絶対そうはならない、という主張する人がいるが、でも2、3年前に比べるとかなり少なくなったように思う。iPhoneの利用者が増え、その進化の速度を目の当たりにすることで、多くの人の考え方に変化が出てきたのだと思う。

 ケータイがパソコンとして使われるのなら、パソコンの標準技術の1つであるwi-fiを搭載するのは当然のことだし、搭載することでいろいろとメリットもある。例えばPlaceEngineみたいな技術も、多くの人のデータが自動的に集められて、位置測定が非常に正確になるだろう。今のケータイのGPSってほんとに頼りないから、早くそうなってもらいたい。
 またこの記事に書いたように海外へ出かけても無線LANスポットから日本の家族へ1分数円で国際電話をかけることができるようになる。ケータイのパソコン化という世界的な波に乗れば、ますますケータイは便利になるのである。

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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭からソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを国内外で経験。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、国内でネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のグローバルIT系メディアであるスペインの「Softonic」の元日本編集長
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