「スマホで開発者のみんなが幸せになれる仕組みを」アプリM&A事業のアクシオン・大山有美【本田】

Startups

[読了時間:2分]

アプリ・アプリ素材売買ビジネスの今(1)
 使わなくなったりお蔵入りになったスマホアプリやその素材を最活用しようとするビジネスがある。
2回に渡る特集、前半の今回は2011年5月に世界初(※注あり)の「アプリM&A」事業を始めた株式会社アクシオンを取り上げる。

This article in English: http://en.techwave.jp/archives/3645929.html

仕組みー売り手市場のアプリM&Aビジネス

 「アプリM&A」とは、開発者からiPhone・Androidアプリを買い取り、新しいオーナーに販売するビジネスである。本格的に動き出したのは今年7月。アクシオン代表の大山有美さんが、この3ヶ月間で得たノウハウの一端を明かしてくれた。

アクシオン大山有美さん
株式会社アクシオン代表・大山有美さん
(Photo:Masahiro Honda)

→アプリM&Aを始めた動機は?
 「自分が好きなスマホというものに関係することと、開発者も含めみんなが幸せになれる、彼らを活性化させるビジネスをやりたかったから。」

→始めた時の感触は?
 「スタート時はアプリを買いたい人の方が多かった。そのため売ってくれる人を探し高値で買い取ったが、ようやく最近は(需給)バランスが取れてきた。」

 人気のあるアプリは、ミニゲーム(簡単なゲーム)、メモ帳、スケジュールなどのユーティリティ系。これらの開発は決して難しくはないが、企業によっては一から頼むよりは早く効率的なのが需要の要因と大山さんは見ている。

 査定基準は直近3ヶ月のダウンロード数(の推移)が中心とのことだが、この辺は企業秘密であろう。(※記事下に「アプリ買取査定シミュレーター」へのリンクあり)



→売り手や買い手はどうやって探す?
 「売ってくれる人には、こちらから営業をかけている。最初はあまり反応がなかったけど、だんだんと興味を示してくれる人が増えてきた。」
 「お客さんとのQAを貯めることで、説明が上手くなったことも理由の一つかもしれない。」

 一方、アプリを買い取るつもりであった開発者が、逆に購入を検討してくれたり、買い手からの依頼で売り手を探すこともあるそうだ。現在、在庫は平均して5本ほど。買い取っても売れなかったアプリは、本人も開発者であるため、自社で作り直しリリースすることも視野に入れて買い取っている。

増資のことや今後の目標

 アプリM&A事業は、アクシオンが始めた世界にも例のないビジネスである。8月には、ビジネスプランや人間性を評価され、家入一真氏らエンジェル投資家を引受先にした増資も実施。このニュースの後、追随する者も現れた。そのことに水を向けると「このビジネスは拡大するしと思ったし、逆に自信にもつながった。」と手応えを感じているようだ。

 目下、取引の本数を増やすことが目標。人海戦術のビジネスのため、営業を募集中とのこと。受託を5月でやめ、アプリM&Aビジネスに注力する今。「事業規模と言うより、やれるだけのことをやる。」と抱負を語ってくれた。

関連リンク
アクシオン
アプリ買い取りシミュレーター

【追記(2011年11月29日)】パートナーズ株式会社より、アプリM&A事業をソフトウェアM&A事業の一部事業として、
2010年11月より開始している旨ご指摘頂きました。http://partner2.jp/press/20101123-2

蛇足:私が思うに、
 大山さんとは、ちょうどTechWaveが始まる前日、2010年1月14日に同社主催のイベントに編集長の湯川さんとともに呼ばれたのが最初。
(参考)株式会社アクシオンのセミナーに参加してきました:TechWave

 その時は、なんか変わった不思議な人という印象で(巫女さんの格好していたし)、まさか取材対象になるようなことをするとは思いもよらず。(スイマセン)
 が、アプリM&Aビジネスというユニークかつ意味あるビジネスを立ち上げ、起業家としても人間としても成長した姿に、今後がますます楽しみです。

著者プロフィール:本田正浩(Masahiro Honda)

写真家、広義の編集者。TechWave副編集長

技術やビジネスよりも人に興味があります。
サービスやプロダクトを作った人は、その動機や思いを聞かせて下さい。
取材時は結構しっかりと写真を撮ります。

http://www.linkedin.com/in/okappan
iiyamaman[at]gmail.com

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