(動画追加)「Airship Q」たった5時間でクラウドファンディングの目標を達成してしまったプロジェクトの狙い 【@maskin】

GAME, NewsAirshipQ, PSVita, エアーシップキュー, ソニー・コンピュータエンタテインメント, ミラクルポジティブ, 加藤拓


[読了時間: 2分]

 サービス、ハード、音楽、企画、さまざまな領域でユーザーとクリエイターをつなぐ役割を果たしているクラウドファンディング。

 成立には小手先のテクニックではなく、着実に消費者の共感を得ることが重要だ。

 そんな中、開始直後の5時間で目標金額を達成してしまったプロジェクトがある。

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 その名も「Airship Q(エアーシップキュー:仮称)」。世界で大ヒットとなっているMinecraftのようなサンドボックス型(世界の中で自由に動きまわったり様々な行動ができるというもの)のPlayStation(R)Vita(以下PS Vita)専用アクションRPG。

 プロジェクトが公開されたのは2013年9月18日15時、それからたった5時間で当初の目標金額である50万円を達成してしまった。

 クラウドファンディングプラットフォームを提供する「Makuake」としても史上最速とのこと。

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 仕掛け人は、株式会社ミラクルポジティブの代表取締役の加藤拓 氏。

 これまで複数のゲームをプロデュースしてきた加藤 氏は、流行に乗るだけのゲームを開発しない、本当におもしろいものを追求する姿勢をつらぬき、「Airship Q」についても「独立したゲーム開発者で集まり、2年近くの間、コンセプトアートを作り、デモ版を作っては、制作をやり直して、進めてきました」とのこと。これがソニー・コンピュータエンタテイメントに評価された、PSVita版の作品として進むこととなった。

 「Airship Q」に企画からサウンド、メインプログラマ、すべてが熟練の日本トップの人材で構成されている。もちろん、このままチーム内で開発を進めることもできたのだが、加藤 氏は「もっとユーザーの声を聞いてクオリティをあげたい」と考え、クラウドファンディングに応募したのだという。

 「もともと今回は開発費を集めるために初めたのではないんです。

 大手ゲーム会社のように時間をかけてのデバッグ・バランス調整ができないところを、ユーザーにテストを含めた開発の最終段階に関与してもらうことで品質を向上させたかったからなんです。

 PSVita版だと事前に開発者版を配布することはできませんが、そこでPCでも動作できるようなバージョンを開発して、クラウドファンディングで支援してくれた人に配布できるようにしました。

 これによってプレイ動画の撮影なども可能になるので、Minecraftがプレイ動画で火がついたようにうまく認知度をあげていきたいと考えています」。

 「Airship Q」のクラウドファンディングは記事執筆時点で残り57日ほど。
 
 PCベータ版のプレイ権利は2000円からで、5000円でさらにサントラCD、1万2000円でさらにアートブックが受け取れる。

 2万円で名前をクレジットに表示、10万円でなんとゲーム中の島の命名権が与えられる。30万円だとゲームプレイヤーのキャラとして登場可能だ。

 当初の目標は達成しているのだが、さらに支援者を募りストレッチゴール形式で200万ならステージ追加、500万ならゲームモード追加と展開していく考え。

 携帯ゲーム機向け作品としてはエポックメイキングな取り組みといえる本事例。どんな形でゴールを迎えるた注目される。








【関連URL】
・PlayStation®Vitaゲーム開発プロジェクト「Airship Q」
https://www.makuake.com/project/airshipq/

蛇足:僕はこう思ったッス
maskin2011009rev.fw すべてのコンシューマー向け作品に適用できそうなモデル。共感し参加し、支援し、その先に高品質な作品があることをを考えれば、出費もいとわないという人も大勢いるだろう。Minecraftのようなサンドバックス型となると、爆発的なヒットとなると考えらえる。今後もグングン支援者が増えそうだ。
著者プロフィール:TechWave 編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代はソフト/ハード開発&マーケティング→週刊アスキーなどほとんど全てのIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの起業に参画。帰国後、ブログCMSやSNSの啓蒙。ネットエイジ等のベンチャーや大企業内のスタートアップなど多数のプロジェクトに関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。 Rick Smolanの24hours in CyberSpaceの数少ない日本人被写体として現MITメディアラボ所長 伊藤穣一氏らと出演している。現在、TechWaveをリボーン中。中長期プランニングやアドバイザリー活動で定評がある。(@宇都宮ー地方から全国、世界へを体現中)
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Editor In Chief at TechWave.jp
1990年代初頭から国内外のソフトからハードまで50以上のスタートアップ立ち上げを経験。。平行して雑誌ライターとして疾走。シリコンバレーでガレージベンチャーに参画後は、ネットエイジを筆頭にスタートアップに多数関与。ブログやSNSの国内啓蒙、ソニーの社内イノベーション事業など関与。直近では通信キャリアのニュースポータルの立ち上げ期の編集デスクとして数億PV事業に育てた後、TechWaveにジョイン。世界最大のIT系メディアであるスペインの「Softonic」に参加後、2016年からTechWave第三章として新興メディアの開発を再スタート。国内最大規模のスタートアップ&B2Bイベント「アプリ博」のオーガナイザー。

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