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日本を代表するクリエイティブカンパニー、バスキュールが考えるこれからの人材に必要なことは、「選ばれる人」になること

bascule

世界中の人々に喜んでもらえるインタラクティブコンテンツを生み出そうと2000年に設立されたクリエイティブカンパニー、バスキュール。国内外で数々の著名なクリエイティブアワードを受賞し、デジタルプロモーションの領域で常にチャレンジを続けるバスキュールの今後の取り組み、求める人材について取締役の田中謙一郎さん、今年転職して新たに参画したエンジニアの松本雅博さんにハッカソン芸人こと羽渕がインタビューしました。

転職のきっかけは、イベントでの偶然の出会い。

羽渕 まずは、松本さんに転職の経緯についてお伺いします。前職はどのような仕事内容だったのでしょうか?

松本さん ウェブ広告の効果を測定するサービス提供をしていました。いわゆる「BtoB」の仕事です。
エンジニアとして、システムの開発、運用、保守業務を担当していました。

羽渕 どのようなきっかけでイベントに参加されたのでしょうか?

松本さん エンジニアやデザイナーが集まりモノ作りを行うハッカソンというイベントが流行っていることを知ったことがきっかけです。そこで、審査員をしていた弊社の田中と出会いました。

羽渕 バスキュールという会社にはどのようなイメージがありましたか?

松本さん 実はバスキュールのことは全く知らなかったんです。調べてみると、「しずかったー」とか話題のアプリや名前が広く知られているプロダクトの中にバスキュールが開発したものが多くあるということがわかり、これはスゴイなと(笑)。その後、バスキュールのエンジニアやプロデューサーとも話をしてみて、バスキュールの社員が常に新しいことにチャレンジしていることや、志の高さを感じました。納期が短いなかで、「試しに作ってみました」と2週間で新しい仕組みを作ってしまったり。ハッカソンに参加して、みんなで集まってガーっと勢いでモノを作ることの楽しさに触れていたこともあって、バスキュールでなら面白いことができそうだと感じて転職を決めました。

プロジェクトベースで仕事をする時代。いかに「選ばれる人」になるか、が大切。

羽渕 田中さんは、松本さんのどのようなところを評価されたのですか?

田中さん ハッカソンに参加していたから、大丈夫だろうと(笑)。というのも、ハッカソンに参加する人には、自分のスキルを試そうとか、他の環境に目を向けようとする意思をもった方々が多く、そういった志向性をもつ人材は伸びしろも大きいと考えています。

羽渕 松本さんの技術力を高く評価されたと?

田中さん もちろん技術力の評価もあったのですが、ハッカソンという場で「チームが目指すゴールイメージに向けて自身の能力を発揮し、さらにその上を目指していたこと」への評価が高かったですね。実は、バスキュールの組織はスーパーフラットで、役職がなく、マネージャーがいません。プロジェクトに合ったメンバーを集め、プランを考え、提案をし、案件を発生させています。
プロジェクトに参画したスタッフみんなで、ひとつのゴールイメージを共有し、そこにたどり着くルートを協力してみつける。要するにハッカソンのような方法で仕事を進めています。
だから、必要なことは、いかにプロジェクトに「選ばれる人」になるかです。そういった社内体制であったからこそ、松本ならハッカソンでの経験も生かせるので大丈夫だろうと思いました。

羽渕 松本さんは、入社されてバスキュールのこのシステムはどう感じられましたか?

松本さん 会社があまりにフラットな組織なので、私も最初はびっくりしました。でも、組織が一階層なのでトップとの距離が近く、仕事の進行も早い。何か言えばすぐに返ってきますし、コミュニケーションも取りやすいです。
また、私の肩書きは「エンジニア」ですが、企画段階からプロジェクトに参加することができるので、仕事の中でハッカソンをやっているような感じを受けています。

羽渕 そのような会社のなかで仕事をしていて、実際に感じるバスキュールのやりがい、魅力はどのようなことですか?

松本さん 転職して、たくさんの人の目に触れる大きな案件に関わるようになり、プレッシャーとともに大きなやりがいを感じています。常に新しいことに取り組んでいく企業文化がとても魅力的です。

羽渕 今後はどのようなことにチャレンジしていきたいですか?

松本さん これまで以上に「外に」出ていこうと思っています。
先日、社長の朴と社外勉強会について話したところ、「おかしなことはしないと信用しているし、自由にやってくれていいよ」と言っていただきました。
自分が外にでることで、バスキュールのことをもっと知ってもらう機会が増えるし、外に出ていく社員が増えるきっかけになればいいと考えています。

「新しいコミュニケーションとは何か」を提案しつづける。

羽渕 今年5月には、日本テレビとともに『HAROiD(ハロイド)』を設立されたり、PARTYとともに『BAPA』という学校を運営したり、制作会社の枠を超えた活動で注目を集めていらっしゃいますが、今後の取り組みについて教えてください。

田中さん 将来、テレビが「コンテンツを流す装置」になり、テレビがテレビではなくなる時代がくるでしょう。それでも、テレビは家庭内の一番大きな“ネットにつながったディスプレイ”であり続けると思います。ならば、その家庭内最大のディスプレイを使って、未来のコミュニケーションやコンテンツ、サービスを提供していきたいと考えています。『HAROiD』はスマートテレビ時代の「新しいコミュニケーションとは何か」を提案する会社です。

これからの時代に求められるクリエイターとは?

羽渕 最後に、バスキュールが求める人材について教えてください。

田中さん 技術的スキルがあった上で、何かを生み出す能力のある人。実際に、自主性をもって作品やサービスを作り、それを「見えるもの」「動くもの」にして表現することができる人ですね。
社内で「選ばれる人」にならなければいけないですし、そのためには、エッジを立てて「自分はこういうことができる」と常に発信していくことも必要になってくると思います。我々が求めるのは、「外から呼ばれるような人」ともいえますね。

【関連URL】
■転職エージェントのパソナキャリア
www.pasonacareer.jp
■パソナキャリアのIT・Web業界の転職特集
www.pasonacareer.jp/it_web.html
羽渕彰博(ハブチン)
1986年、大阪府生まれ。2008年にパソナキャリアカンパニー入社。
パソナキャリアの人材紹介サービス部門にて転職者のキャリア支援業務、自社の新卒採用業務、新規事業立ち上げに従事。現在はパソナテックで、新規事業開発や人材教育を目的としたハッカソンのファシリテーター(司会)として活動している。
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