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米ニューヨーク発のスタートアップ Looking Glassが手がけるデバイス「L3D CUBE」の人気ぶりは意外といわざるを得えない。
フルカラー(1600万色)の色表現が可能ならLEDチップを立体に配置(8x8x8個)した筐体。電源を入れれば花火などいくつかの芸術的なプレゼンテーションを見ることができるし、自分でプログラミングした作品や他のクリエイターが制作した作品をダウンロードして実行することもできる。ARDUINO言語に対応しており、パフォーマンスをプログラミングするのはもちろん、ARDUINO対応デバイスなどと連携することもできたりと、もはや「L3D CUBE」が何のためのデバイスなのか、何ができるというのか?さっぱりわからなくなるからだ。
しかしながら、2014年末に実施された米クラウドファンディングKickStarterでのキャンペーンでは想像を絶するほどの大成功。目標金額 3万8000USドルのところ、7倍近い25万2678USドルを集めてしまったのだ。製品として完成度の高い話題の映像デバイスOculus Riftはその10倍近くの243万7429USドルを集めてはいるが、実験的アートデバイスがこれだけ注目されたということはエポックメイキングな流れなのではないだろうか。
そして今、「L3D CUBE」の特別バージョンが、日本のクラウドファンディングmakuakeに登場している(https://www.makuake.com/project/l3d-cube/)。残り41日という段階で、目標金額100万円の71%を達成済み。まだまだこれから話題になりそうな様相だ。
「L3D CUBE」デモは、ユーザーなどによって多数が投稿されている。専用コミュニティサイト「CubeTube」にいけば、サンプルコード付きでデモを見ることができる。本体には、音と加速度センサーが内蔵されており、単にLEDを点灯させるためのデバイスではないことがわかる。前述したが、Arduinoのボード接続すれば他のセンサーやスイッチ類との連携もできる。もちろん、PCやスマホのアプリ等から連携することもできる。
音楽やジェスチャーと連携するデモは、誰でも簡単に思いつくあろう。ただインタラクティブアートとしては面白いかもしれないが、おそらく何万もするデバイスを所有する同期にはならないのではないかと思う。Arduinoを使用した電子工作の延長線にあるデバイスでもない。ホログラム専用機という話でもなさそう。なぜこのプロダクトが現代人の心をとらえるのか、しばらく注視する必要があるように思う。
【関連URL】
・プログラムできて、音にも反応!変幻自在の3Dイルミネーション【L3Dキューブ!】Makuake
https://www.makuake.com/project/l3d-cube/
なお、生産は香港。共同創業者のShawn Frayne氏が香港とニューヨークを行き来しているとのこと。香港には、世界展開のクラウドファンディングで同規模のデバイスがいくつも存在しており、現在急速にIoTデバイス世界展開のハブになりつつある。L3D CUDEはその一旦を担っているのは間違いなさそう。