友人の歌田さんから献本いただき、あっと言う間に読了。面白かった。やっぱりこういう本を書かせたら歌田さんの右に出る人はいないね。献本いただいた本を、片っ端から同僚にまたまた「献本」することが多い僕だが、この本は大事に取っておきたい。最近の新書の中では一番おもしろかったと思う。
政府の審議会などの議事録がネット上に載り、情報があるれる時代だからこそ、ネットに載らないネタを取ってこれる人と同様に、ネット上にある情報を読みこなせる人が必要になる。歌田さんは、後者として自分の分野を築きつつあるようだ。
それにしても「ネットはテレビをどう呑みこむのか?」の「どう」の部分の色が違うのがおもしろい。「ネットはテレビを呑みこむのかどうか」の議論をしているフェーズではない、ということだろう。僕も最近は「今さら『ネットは新聞を殺すのか』でもないだろう」という演題で講演することがある。ちなみにネットは新聞を殺さないんだけどね。
歌田さんのタイトルもITジャーナリストではなく、ITコラムニストになっている。これもちょっと笑えた。いろいろうるさく言う輩が多いからなんでしょう。くだらない話だけど。