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プレーヤーになるよりゲームを作れ

 名前はダン、職業はコガイという人が、反対だったっけ?「名前はコガイ、職業はダン」?月刊アスキー7月号」でおもしろいことを言っている。
 「プレーヤーになるんじゃなくて、ゲームを作れ」・・・。梅田望夫さんの高速道路や、ケモノの道といったような話と合い通じるものがあると思うんだけど、「既にルールが決められた中でものすごい競争するより、これだけ大きな変化の時代なんだから、いっそ新しいゲームを自ら作っちゃえばその分野で先頭を走れるよ」というようなことなんだろう。
 考えてみれば僕はずっとケモノ道というか、あたらしいゲームの中で戦ってきたんだと思う。でもそれは自らの選択ということじゃなく、能力の問題や根気の問題でその方向に追いやられたという感じだ。
 日本の大学には入らず、というか入れなかった。3流私学の3科目の試験のうち2科目が終わったら頭が疲れてきたので、3科目の試験をさぼってパチンコに行った。そうしたらどういうわけか受からなかった。受かるか、そんなもん!あったり前だろ
 それでほとんどまぐれみたいな感じで会社に入ったんでその経緯はこちら 、記者としての王道は進めず。「ハイテク」というほんの片隅の小さい取材領域の専門記者になる。
 うちの会社ではずっと、日銀クラブのキャップになるというのが花形記者的王道のように思われているところがあって、ハイテク記者などにはだれもなりたがらない時代の話だ。いまだに後輩記者に「オレみたいなハイテク専門記者になったらどうだ」と聞くと「イヤです。湯川さんみたいにはなりたくないです!」キッパリ、みたいな感じ。

 別にハイテク分野が今後産業の中心になると将来を見通して、ハイテクを選んだわけではない。ほんと、たまたまサンフランシスコにいたので、たまたまそっちに進んだだけだ。
 帰国後しばらくしてブログを立ち上げた。ブログのことを何度も記事として取り上げてきたのに、自分自身ブログを持っていないのもどうかな、と思って立ち上げた程度のこと。
 立ち上げ時期が早かったし、記者のブログということでちょっとだけ注目され、最初のアルファブロガーのセカンドチームに選ばれた。早い時期に始めたのがよかったのだと思う。僕と違って、最近選ばれるアルファブロガーの人たちは、本当に優秀で文章力、情報力が卓越していると思う。とてもかなわない競争しているつもりもないけど。
 人気ブロガーを集めたAMNのブロガーの中でも、僕のこのブログのページビューが多分最低だと思う。確か参加の最低基準PVにも達していなかったじゃなかったっけ。徳力さんが「湯川さんはまあ知られているし、ポッドキャストも有名だから」みたいな感じで特別参加させてもらったように記憶している。違ったっけ?
 従来からある「ゲーム」の中でプレーヤーを目指したんだけど、全然トップクラスになれなかったので、「新しいゲーム」に追いやられた。そしたら、なんとか自分らしさを出せた、ってことなんだろうと思う。意図して「新しいゲーム」狙いではなかったんだ。
 でも最近は意図して「新しいゲーム」(新しい仕事や、活躍の場、もしくは形)を作りたいと思っている。やはり変化の時代には、自分に合った「新しいゲーム」を作るほうが絶対に有利だと思うから。
 そういう思いで今、会社を替えても、あなたは変わらない (光文社新書)という本を読んでいる。オプトの海老根智仁さんの事業計画策定の方法を中心とした啓蒙書なんだけど、会社の事業計画の作り方の考えを自分自身の活躍の場の作り方にも応用できるようになっている。

 日本の未来を担う若者たちに対して「あなたのいまやっていることは、本当にいまやるべきことですか?」というメッセージを贈りたい、と海老根さんは書いている。若者じゃないんだけどおっさんだけど、 トホホ 非常に参考になります。

 話は変わるけど、月刊アスキーってホントおもしろい!僕の情報ニーズにぴったんこ!お金を取れる情報って、やっぱりここまで質が高いんだなと思う。インターネット時代の雑誌や本などの役割って、かなりはっきり見えてきたように思うね。


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