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「情報の出し手は1%」は本当なのか

昔から言われていることだけど、「情報を発信する人は全体の1%。残りの99%は情報を受け取るだけ」という1%ルールって本当だろうか。ウィキペディアの投稿者と利用者の比率を歴史的に見てもこの1%ルールが当てはまるという。(英文ブログ
最近、アメリカの資料を見ていたら、今でも1%ルールを主張している人がいた。

確かにPCベースのユーザーで、年齢層の高い人たちを見れば、このルールが当てはまるのかもしれない。日本でもアメリカでも。
でも、日本の10代のケータイユーザーを見ていると、ほとんど全員が情報を受け取るのと同時に情報発信しているんじゃないのか。
人間って本来、情報を発信したい生き物なんじゃないのかなあ。情報を発信する、自分を表現するってことが、生きるってことの1つの側面じゃないのか?

1%ルールって、情報発信の敷居の高い場合だけに当てはまるんじゃないのか。日展に応募する人がごく一部しかいないことを例にとって、「日本人は絵を描くのが好きじゃない」と言っているようなものじゃないのか。幼稚園に行って「お絵かきが好きなお友達、手を挙げて」と言えば、ほとんどの園児が手を挙げると思う。

情報発信しやすいように敷居を下げることが、新しいツールやサービス、ビジネスを作っていくうえで大事なんじゃないだろうか。「情報を発信するツールに慣れた人の割合が今後ますます増えるのは間違いない。1%ルールなんてウソっぱちだ」ぐらいに考えることが、大事なんじゃないのかなあ。

「ほとんどの人間は情報を受け取るだけで、発信しない」と頑なに言い続ける人に言いたい。「あなたの周りではね」と。「これからの時代、みんながあなたとあなたの周辺の人間みたいだと思ったら大間違いですよ」と言いたい。

やべ。特定の業種の人たちを想定して愚痴ってしまった。

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