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ソフトバンク連合のアップル追撃が始まった

米誌BusinessWeekによると、ソフトバンク、米ベライゾン、中国のチャイナモバイル、欧州ボーダフォンで形成するJoint Innovation Labが秋にもスタートさせるケータイアプリのマーケットプレースのプレビューが、28日にシリコンバレーのサンノゼで開催されるカンファレンスで行われるという。

いよいよ動き出したな、ソフトバンク。

iPhoneの何がすごいって、その操作性、デザインもそうだけど、やはりApp Storeがすごい。最近の日本のケータイのCMで、楽器になります、電子ブックリーダーになりますってのを見かけるけど、App Storeで100円くらいでアプリを買えばiPhoneが楽器にも電子ブックリーダーにもなる。つまりApp Storeの6万5000個ともいわれるアプリのおかげで、携帯端末メーカーの開発スピードと比較にならないくらいのスピードでiPhoneは進化を続けるわけだ。

App Storeの成功で、App Storeのようなアプリのマーケットプレースを押さえた企業が世界のモバイル業界の覇者になる、という認識が広がっていて、googleもMicrosoftもモバイル機器用のアプリマーケットプレースに力を入れている。このままではモバイルの市場も米国のIT企業に牛耳られてしまうのは間違いない。

そうはさせじとソフトバンクが、中国、米国、欧州の大手キャリアに働きかけて作ったのが、Joint Innovation Lab。JILではアプリのプラットフォームが開発されているというだけで詳細は明かにされていなかったが、ようやく28日に詳細が明かになりそうだ。

BusinessWeekによると、JILのアプリマーケットプレースはアップルなどのマーケットプレースに比べて、レベニューシェアの契約が開発者に有利になっているという。また審査もスピーディーで、アプリの申請からマーケットプレースに並ぶまで、これまでのように何週間もかかることはなく、数日で発売できるという。

さて先行するアップルが逃げ切るのか。マイクロソフト、グーグル、ソフトバンク連合が追いつき、追い越すのか。

パソコンの世界と違って、ケータイの世界は通信キャリアが影響力を持つケースが多い。後発とはいえ世界の大手キャリアが連合を組んだJILだけに、まだまだ勝敗は分からないと思う。

追記 アプリ市場の現状

Appleの発表文から

more than 65,000 apps and more than 100,000 developers in the iPhone™ Developer Program.
 

“The App Store is like nothing the industry has ever seen before in
both scale and quality,” said Steve Jobs, Apple’s CEO. “With 1.5
billion apps downloaded, it is going to be very hard for others to
catch up.”
 

The revolutionary App Store has more than 65,000 apps available to consumers in 77 countries

アプリ数6万5000円。77カ国。15億ダウンロード。「追いつくのはかなり難しいね」とジョブズは言う。

palmは100万ダウンロード達成

They’ve managed to hit the 1,000,000 app download mark on June 24th

マイクロソフトもがんばってます

Windows Market Place for Mobileには既に2万件のアプリが登録されている。最大規模級のケータイアプリの市場だと思う。
 競合社と比べてわれわれのアプリ市場は次の3つの点で異なるし、優位に立っていると思う。

 1つ目は、アプリの開発者にとって審査基準が分かりやすく透明性が高い。その一方で、OS(基本ソフト)の技術仕様が統一されているのでユーザーが安心して利用できる、ということ。これは最大の相違点だと思う。

 iPhoneのアプリに関する技術仕様は1つだけなので、App Storeで購入したアプリは当然ながらiPhoneで問題なく動く。またアップルが承認したアプリだけが販売されているので、サードパーティーのアプリでもユーザーは安心して購入できる。

 ただアプリをAppStoreに乗せるかどうかの判断はアップルが独断で決めて、しかもどういう審査基準なのかは実は不透明。サードパーティーの開発者
がアプリを開発しても、アップルの審査を受けなければならない。せっかく開発したアプリが審査に落ちることだってある。

 一方で、グーグルのアプリ市場は、審査基準が明確。開発者は安心してアプリを開発できる。

 ところがグーグルの携帯電話向けOS「アンドロイド」は、オープンソース(自由に改良を加えられる契約になっている)OS。それはそれで素晴らしいのだ
が、オープンソースなので電話機メーカーが独自に改良を加えるだろう。細部でいろいろ異なる携帯電話が出てくるわけで、その上で動作するアプリだから、1
つのメーカーの電話機上で動くアプリが別のメーカーの電話機上では動かない、というケースも出てくるのではないだろうか。

BlackBerryもBlackBerry App Worldというアプリ市場でがんばってます。

He also unabashedly tallied the number of apps at 2,000, up from 1,000 at launch

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