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モバイルネットを主戦場にグーグルとアップルが覇権争い

 モバイルインターネットがIT業界の主戦場になっていることは、もう言うまでもない。イノベーションの多くはiPhoneやグーグルのアンドロイド向けにリソースが裂かれ出している。AR(拡張現実)など、おもしろいと思った技術を開発している日本人開発者に話を聞くと、みんなiPhoneやアンドロイド向けに開発している。日本のケータイ向けに開発し続けている人もいるけど、全体的にはiPhone、アンドロイド向けが多いように思う。

 公式情報じゃないけど、iPhoneが200万台を突破したというようなも出てきているし、Wilson氏という人が、現在進みつつあるWebの3大トレンドを「モバイル」、「ソーシャル」、「リアルタイム」として、この三角に大きな可能性がある、というもあるように、モバイル上のツイッターのようなサービスが、最も急成長が望めるイノベーションの領域である、という認識は、業界内では支配的になってきている。

 そのITの主戦場であるモバイルインターネットって、ちょっと前まで日本が圧倒的に強かった。日本の先進モバイル技術と、中国のモバイル人口増の可能性を合わせれば、アジア、特に東京が、世界のIT業界のイノベーションセンターになるかもしれないと期待したりしていた。だけど、iPhoneに日々追加されるアプリの進化を目の当たりにすると、もう完全に勝負がついてしまったのだろうなと思う。(関連原稿、以前書いたコラム

 では、そのモバイルネットの領域の勢力図はどのようになるのか、というと、やはりグーグルとアップルの戦いになるのだろう。アップル内では上層部の間にもグーグルに警戒感を抱く人が増えているというもある。両社の社外取締役を勤めていたGenentech社の会長がグーグルの取締役会を退任したのも、両社が対立し始めたからだという。

 まあ目指している方向性が同じだから、衝突せざるを得ないのだろうな、と思う。

 ただアップルとグーグルでは、社風が大きくことなる。どちらの社風が有利なのか興味深い。アップルは細部までこだわって、すべてをコントロールしたいという社風。一方でグーグルは、みんなで協力して1つのものを作ろうという社風。

 グーグルのほうがオープンでいいんだ、と言う人は多いが、アップルがコントロールフリークなおかげで、ユーザーが安心してiPhoneアプリを利用できるという利点がある。グーグルはオープンソースなんで、いろんな方面にプログラムが勝手に進化する恐れがあり、1つのケータイ機種で動くアプリが、別の機種では動かないということにもなりかねない、という指摘もある。

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