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Twitterのビジネスモデルはモバイル広告

「ツイッターってすごいって言っても、まだ全然儲かってないんでしょ」というような話をよく耳にする。それは事実なんだけど、だからと言ってツイッターが何も考えていないわけではない。
「でも140文字にどうやって広告載せるんだよ。企業のつぶやきが宣伝になったら、非常にうざい。ツイッターがマーケティングのプラットホームになんてなるわけない」と言う人も結構多い。
でもこれってある意味いい傾向だと思う。だれにでもビジネスモデルがはっきりと分かるベンチャーってあまり成功しない。グーグルも「どうやって儲けるんだろう」と不思議がられているくらいだったので、大手広告会社の足下をすくうことに成功した。最初から「ロングテールの広告を集めることで世界一の広告会社を目指します」って宣言していたら、大手広告会社がつぶしにかかったんじゃないだろうか。

 だからツイッターが何を目指しているのか、現時点で語ろうとしないのは賢明。でも彼らの発言をう注意深くひろっていくと、目指しているビジネスモデルの方向性がおぼろげながら見えてくる。

The best business models come from where people can create the most value. I think Twitter can create the most value on mobile phones, because it is more immediate. Most people cannot live without their mobile phones over their PCs and we believe we can enhance people’s lives on the move.

 「もっとも価値が生じるところにビジネスモデルが存在する。ツイッターでもっとも価値があるところはモバイル。そこに即時性があるから。PCがなくてもやっていけるけどケータイなしでは生活できないという人が多い。ツイッターは移動時の人々の生活を豊かにできると思う」

“Mobile is bigger than people think.”
「モバイルって人々が思っている以上に大きな領域なんだ」

“Mobile is really exciting as our goal is to make Twitter essential to everyone’s lives. We want to help people make better choices on the move.”

「ツイッターを人々の生活になくてはならないものにするという我々の目的においてモバイル領域は非常にエキサイティング。人々の移動中に正しい選択ができるように支援したい」

“We think we can do well on mobile because Twitter is native to it. 140 characters was originally set as the limit so it could fit onto one text message. Most people don’t realise that.”
「ほとんどの人が気づいてないけど、ツイッターってもともとモバイルを意識して作った。140文字ってSMSの文字数だし。だからモバイル領域でうまくやってっけるよ」

こうした発言をみれば、ツイッターがモバイルの領域でのビジネスモデルの確立を考えていることが分かる。つまりモバイル広告であり、モバイルマーケティングのプラットホームになることを目指しているのである。もっと言えばローカル広告でありローカルマーケティングのプラットホームの確立を目指しているのである。
この領域でぼやぼやしていると、ものすごい風速で吹き飛ばされてしまうし、追い風に乗れば大躍進する可能性がある。
だから今ツイッターの動向から目が離せないのである。

Twitter chief looks to mobile for the future – Telegraph http://is.gd/4BrKX

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