サイトアイコン TechWave(テックウェーブ)

TwitterプラットホームとTweetmeme的商機

 見ていただければ分かるように、ブログにtweetmemeのパーツをつけた。ブログ本文の左上の小さな四角がそれ。okappa本田に手伝ってもらった。今風のブログになったような感じで嬉しい。ところで、このtweetmemeって一見、何げない無料サービスなんだけど、実はものすごい可能性を秘めているんだ。

 このボタンを押すだけで簡単にツイッターでRT(つぶやき返し)できちゃうんだけど、すごいのはそこじゃなくて、RTのデータを集められるところなんだ。RTのデータ集めることで、今ネット上で何が話題になろうとしているのかをリアルタイムで把握できるということが半端なくすごい。

 単純にRTの数をランクするだけで、ニュースランキングのようなものができる。今最も多くのユーザーが関心を持っている情報表示できるのだ。

 ニュースサイトだけではない。ECサイトにもメリットがある。最近はいろいろなニュースをtwitterで最初に知ることが増えている。もっと詳しく知りたいときに初めて検索エンジンにアクセスする。つまり時系列でいうと、検索キーワードの盛り上がりよりも、twitterのRTの盛り上がりの方が先にくる。検索キーワードのランキングで特定の商品名が急上昇すれば、その商品をトップページに持ってくるようプログラミングされたECサイトがあるが、twitterのデータを解析すれば検索ランキングに影響が出る前にECサイトの表示を変更できるようになる。どこよりも早く売れ筋商品を前面に押し出したサイト作れるわけだ。

 それにそのURLがどのようにRTされていったか追跡調査できる。どの分野の話題でだれがインフルエンサーかを把握できるわけだ。インフルエンサーに重点的にアプローチすれば、マーケティング効果が向上することは言うまでもない。

 ツイッターのようなサービスを自ら作り育て上げなくても、ツイッターに相乗りさせてもらうだけで、ツイッターの生み出す価値の1つを享受できるんだ。すごくないか、これを考え出した人たち。

 もちろん前回のエントリーに書いたようにツイッター生み出す最大の価値はモバイルにあるんだけど、その価値が最大限発揮されるようになるまであと1、2年はかかる。そのときまでURLという情報の伝播がツイッターの価値になる。その価値の果実をtweetmemeも享受するきとになる。ひょっとするとtwitter以上にURL伝播の恩恵を受けるかもしれない。

 このようにプラットホームに寄り添うことで、プラットホーム自体よりも恩恵を受ける場合がある。僕はこうしたビジネス戦略を「軒を借りて母屋を取る」戦略と呼んでいる。
 tweetmemeと同じような戦略で進んでいるのがURL短縮サービスのBit.ly。Bit.lyでどうやって儲けるつもりなのか不思議に思った人がいるかもしれないが、これが彼ら戦略。結構優れたビジネスモデルだ。

 ツイッターは情報社会インフラになるわけだから、よりそうことで恩恵を得られるビジネスモデルってまだまだあると思う。

参考記事:  TechCrunch いったいTweetMemeの規模はどの程度なのか、なぜそれが問題なのか?  http://is.gd/4CqrZ

 湯川鶴章のIT潮流 powered by ココログ: Twitterのビジネスモデルはモバイル広告 http://is.gd/4CrMR 

モバイルバージョンを終了