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もう何年も前からケータイこそが究極のSNSだと言ってきた。ケータイのどこがSNSなんだよって結構突っ込まれることが多かった。まあうまく説明できな
い自分が悪かったんだけど。
ケータイの中の連絡帳こそソーシャルグラフ(人間関係の縮図)だし、ケータイを電話としてではなくソーシャルメディアのモバイル端末として使うよ
うになるんじゃないかというようなことを言いたかったわけ。若者はモバゲーやグリーで友人たちとゲームするのがケータイの主目的だし、iPhoneおじさ
んたちはtwitterに夢中。もうその方向に進んでいるのだが、もっと明白に「ケータイはソーシャルメディアだ」と分かる仕組みになるんじゃないかと
思っていた。
そういう自分が漠然と抱いていた形に近いものが、アンドロイドケータイ向けのアプリとしてリリースされている。残念ながらアンドロイドケータイを持って
いないので、使用感は分からないが、英語の情報をもとにどんなものか見ていこう。これが数年前から僕が抱いていたケータイの次の形だったんだ。
アプリ名はAsurion Mobile Addressbook。アシュリオンと発音するようだ。
コンセプトとしては、ケータイの連絡帳を核にソーシャルメディアを紐付けしていくということ。連絡帳を開くと、普通の連絡帳のように、住所、氏名、電話番号、メールアドレスなどの項目がある。
でももちろんそれだけではなくて、twitterやfacebookといったソーシャルメディアの項目もある。
twitterの項目にタップすれば、この友人のtwitterの直近のつぶやきが表示される。その画面から、replyをつぶやくこともできる。
facebookの項目をタップすれば、その友人のfacebook上での活動のリストが表示される。
YouTubeの項目をタップすれば、その友人が最近YouTubeにアップした動画や、お気に入りに選んだ動画のリストを見ることができる。
アマゾンの項目をタップすれば、その友人のアマゾンのウイッシュリストが表示される。
ウイッシュリストって使ったことないんだけど、日本のアマゾンにもあったっけ?
ウイッシュリストって、普通アメリカのデパートなどに、「こんなのほしい」というような商品をリストにして登録しておくと、友人が検索してくれて、結婚式や誕生日、クリスマスにそのリストの中からプレゼントをくれる。という仕組みだと思う。
またこうした友人のソーシャルメディア上の活動を集めてきて、タイムラインで一覧表示することができる。友人たちが、どんなことをしているか常に把握できるわけだ。FriendFeedなんかの機能に近い。それをモバイル環境で、連絡帳とひもづけているわけだ。
どの友人のどのソーシャルメディアのどの情報をタイムラインに表示するのかは設定画面で設定できる。またAPIを公開しているので、mixiやgree、モバゲーなどといった日本のソーシャルメディアもこのアプリ向けに情報を出すことが可能だ。
twitterのfollowerやfacebookの友人をいちいちケータイの連絡帳に登録するのは、面倒な作業だけど、automatchという機能で、自動的にソーシャルメディア内の友人を連絡帳に取り込んで、マッチングしてくれる機能もある。
レストランや、店舗も、このアプリ向けに情報を提供することが可能。
例えば、スターバックスを連絡帳のリストに追加できる。
GPSで現在地を確認してから、周辺のスターバックスの所在地を地図上に表示できる。
うーん、結構いい線いってると思う。みなさん、どう思われます。
恐らく、これがここ1、2年のケータイの進化の方向だと思う。つまりケータイはソーシャルメディアになっていくと思うのである。
さて僕の関心はその次。
こうしたソーシャルメディア化したケータイに、どのようにセンサーから取得された情報がからんでいくのか、ということ。GPSを使った位置情報。加
速度センサーを使って、電車に乗っているのか、車を運転しているのか、歩いているのか、といった情報。マイクのセンサーを使って、話ぶりから怒っているの
か、悲しんでいるのか、などという情報。ARのように視覚から入る情報。マイクから入手できる周辺のノイズの情報。
こうした情報がどのようにからんで、どのようなサービスを提供するようになっていくのだろうか。