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買収金額は明らかになっていない。バナー広告のABテストってものがある。簡単に言ってしまえばABテストは、Aのパターンのバナー広告とBのパターンのバナー広告を交互の表示して、どちらの広告のほうがクリック率がよかったかなどの効果を測定するもの。午前中いっぱいABテストして、午後からは効果のよかったBのパターンだけでいく、とか決めることができるんだ。
ABテストは2種類のパターンの間でのテストなんだけど、多変量解析というのは、2種類どころか、めちゃくちゃ要素を多くして、どの要素の組み合わせで作った広告が一番効果的かを測定するもの。
Googleが今回買収したのは、その多変量解析のベンチャーのTeracent社。
Teracent’s technology can pick and choose from literally thousands of
creative elements of a display ad in real-time ― tweaking images,
products, messages or colors. These elements can be optimized depending
on factors like geographic location, language, the content of the
website, the time of day or the past performance of different ads.
テレセント社の技術は、文字通り何千ものクリエイティブの要素から、最適のデスプレー広告をリアルタイムで選ぶことができる。イメージや、製品、メッセー
ジの色など微調整できる。それで、ユーザーの所在地や言語、ウェブページの内容、時間帯、過去の広告測定の結果などを考慮して、一人一人に最適の広告を表
示する。
この2つの広告は、下のほうが多変量解析の結果、自動的に作成されたものらしい。確かに下の広告のほうがいいような気がする。
でもこうしたことまでコンピューターが自動的にするようになれば、クリエイターの仕事ってどうなるんだろう。まあもっと別の領域にクリエイティビティが必要になるんだろうけど。
Googleの企業買収はまた活発になってきたなあ。ちょっと前にモバイル広告のadmobを買収したばっかりだし。ますますもってコンテンツの無料化
が進み、広告経済が進むことを見込んで、広告関連技術の買収を急いでいるんだろうな。この流れを読まずに、広告の有料化を推し進めていると大変なことにな
りそうだ。メディア企業、広告会社の重役は「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略