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ソーシャルカーナビのwazeのオープンさが、トヨタ、日産を抜くかもよ

 アメリカのサービスなんだけど、スマートフォンにアプリをダウンロードするだけで、みんなで渋滞情報をシェアしあうという秀逸なwazeというサービスがある。日本でもダウンロードすることは可能。まだユーザーはそんなに多くないので、地図は表示されないけど。
 アメリカではカーナビとしてiPhoneなんかのスマートフォンを使っている人が多いというのは以前に書いた通り。
 自分としては絶対専用カーナビのほうが便利だと思っていた。だって画面が大きいし。
 でも画面の大きさよりも通信機能のついているスマートフォンのほうが便利かもしれないな、と思い始めた。このwazeを見てると特にそう思う。
 使い方は簡単。アプリを立ち上げて車を運転するだけ。スマートフォンからアップロードされるGPSの位置情報の推移と経過時間を見て、渋滞に巻き込まれているのかどうかを、ネット上のwazeのシステム側が判断。渋滞情報をほかのwazeのユーザーと共有するという仕組みだ。
 そんなの日本のカーナビだってやってるじゃん、と思うかもしれない。でもトヨタのカーナビと日産のカーナビの間では情報は共有されていない。ユーザーを囲い込みたいからなのか、ライバル社と協力しあうような雰囲気じゃないのかはしらない。しらないけど、情報が分断されたままだと、スマートフォンが普及したときにはwazeのようなサービスに完全に抜かれてしまうと思うよ。

 日本じゃそこまでスマートフォンは普及しない、という予測もある。そうかもしれない。ただそうなれば、日本は世界的なモバイル技術の急速な進化から取り残されるだろう。
 さてwazeの面白いのは、カーナビだけじゃない。地図自体もみんなで作ってしまうところなんだ。同じ緯度、経度のルートを何台も車が通過すれば、そこに道路があることを判断して、地図上に道路を書いてしまうんだ。100%参加型で地図を作ってしまうようになっている。だからまだ日本ではほとんど使われていないので、まったく地図は作られていない。これから利用者が増えると作られるかも。情報が役に立つので、みんなが使う。みんなが使うので役に立つ情報が増える。その好循環に入るまでには、まだしばらく時間がかかるかもしれない。
 またもっと精度の高い地図を作ることに貢献したければ、ストリート名なども自分で入力できる。ただ安全上の理由から、停止中しかキーボードでの入力はできないようになっている
 興味のある人は、下の動画をご覧ください。英語だけど。聞き取りやすい英語なんで、英語の勉強にもなります。

 

   
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