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Aolのコンテンツ作成型メディアのさらなる詳細=silicon Alley Insider

 新聞などの従来型メディアの今後の形を占う1つの実験として、新生Aolのビジネスモデルに非常に興味がある。その詳細をSilicon Alley Insiderが報じたので、検証したい。関連記事:コンテンツメディアの新しい形を模索する新生Aol
 新生Aolは全部で80以上のコンテンツサイトを、500人のフルタイムの編集者と2500人のフリーランスのライターで作り上げる計画。
 Silicon Alley InsiderはAolの幹部が編集者、ライターに宛てたメールを入手、全文を掲載している。


 メールはまず最近採用された編集者について触れている。ニューヨークタイムズの名物コラムニストだとかの名前が挙がっている。もちろん僕は知らないんだけど、結構有力な記者や編集者を引っこ抜いたみたいだなあ。
 次に毎朝のオンラインのミーティングに積極的に参加するように呼びかけている。気になるのが次の一言。

I’ve said to many of you, this is a Darwinian platform. The more you contribute, the more you’ll achieve.
何人かにはお話したように、これはダーウィン・プラットフォームです。ミーティングに積極的に参加すればするほど、多くを達成できます。

 ダーウィンって、進化論のあのダーウィンだと思うんだけど、弱肉強食のプラットフォームということなのか、どんどん自己変革するプラットフォームということなのか。
 記事のアイデアは、ライター、編集者のほうから幹部(編集局長?)のほうに投げる形。独自の情報を取ってくるというより、他の報道機関の後追いを推奨するようなことを言っている。

All we want to know for a pitch is: what’s the story, who broke it (AP, NYT, BW, Bloomberg,etc.), and how you will advance the story if you are following someone else’s reporting.どんなニュースなのか、だれが最初に報じたのか、どうすればニュースの深堀ができるのか、ということを提案してほしい。

If you see a great story, or better yet, a great story than needs reporting, let us know, even if you’re not the right writer.すごいニュースを見つけたら、もっといいのは、さらに深堀が必要なすごいニュースを見つけたら報告してほしい。たとえあなたがそのニュースに最適な書き手でなくても。

This isn’t print. So do it fast. We’re looking for colorful, concise, opinionated analysis that always expands the consumer viewpoint. We’re not Gawker, so be friendly and authoritative, but on the other hand, don’t be afraid to take sides.

 これは紙のメディアではないので、速く書くことが大事。記事のスタイルは、カラフルで、簡潔で、自分自身の考えに基づく分析を含み、消費者視線で書く。Gaukerではないので、フレンドリーかつリスペクトされるような記事を書く。でも自分の主張をすべき従来型メディアの記事のスタイ
ルは、中立、客観報道、なんだろうけど、Aolはどんどん主張していけって感じだ。

Most important: Show, don’t tell. Take a statistic and tell us a real human story attached to it.
統計の数字だけじゃなく、ヒューマン物語をつけろ。

喜怒哀楽を入れれば、読み物になる、ということなんだろうか。
記事の長さは、単語数で300から500が目安。必要であれば長くてもいい。

Link promiscuously based on major points in your story. Make your story good enough that someone won’t want to lose you.
リンクを多様しろ。リンクで逃げないぐらいにいい記事を書け。

 リンクを張ると読者が逃げるという考えがあるんだけど、読者にとってはリンクがたくさんあったほうが便利なことは確か。しかしこの「リンクで逃げないくらいにいい記事を書け」という考え方はいいよな。そうだよな、読者の利便性を犠牲にしてまでページビューを稼ごうというせこい考えはよくないよな。

Link to important search-engine-optimization keywords. For the drywall example above: Drywall, rot, fungus, mildew, construction might all be keywords that would need to be linked in a story. Try not to link to Wikipedia but to other sources, even smaller ones. Create a virtuous cycle between you (AOL) and a smaller site from which you may be capturing a story. Linklove is real. Use it.

 検索エンジン最適化(SEO)のキーワードになるようなキーワードにどんどんリンクを張っていけってこと。リンク先との間でリンクの好循環が起こるという。そうなんだ、これは知らなかった。今度SEOの専門家に聞いてみよう。

Headline: Make sure the first few words and first graf contain the critical keywords
見出しの最初にSEOのキーワードを入れろ。

Hot topic of the day. The key is the keyword. Not any keyword, but keywords essential to real estate that AOL Real Estate can win on
Here’s an interesting way to check if you’re on the right path: check out your search term on Google and see who else is there, how your story can be better than theirs’, and what you need to add to advance the story. Then keep sprinkling the words throughout your story without changing either the story or your voice. One keyword in every graf is a decent metric but avoid slavish repetition.
キーワードを検索してほかにどんな記事があるのか調べろ。どうすれば既にある記事よりもいいものが書けるか。どのようにすれば情報として進化させることができるのかを考えろ。主張を変えないで、キーワードを文章中に散りばめろ。

 かなりSEOを意識した文章の執筆方法を推奨している。古いタイプのジャーナリストなら、検索エンジンを意識して文章を書くなんてもってのほか、ということになるかもしれないけど、新聞記事だって新聞という媒体に合った文章の書き方になっている。文章の構成を逆三角形にするというのがそれだけど、なぜ重要なことから先に書くのかというと、紙面の都合で後ろを切ってもいいようにだ。
 なので、文章の書き方がネットの特性に合ったものに変化するのは自然なことだと僕は思うけど。

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