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大石哲之さんの「新聞社の経営をまかされたら?」に思う

 もう1月以上も前の経営コンサルタント大石哲之さんのブログのエントリー。このエントリーに関して何か書きたいと思って考え続けて、かなり時間がたった。このまま時間がどんどんたっていって忘れ去るのもイヤなので、メモ書き程度のエントリー。

 新聞社の経営をまかされたら自分ならどうする、という頭の体操なんだけど、大石さんの結論は、得意でもないネットに対応するよりも、デジタルデバイドされた側の人たち向けの半日遅れのマス向け情報という路線でいけばいいんじゃないか、というようなことなんだろう。もちろんデバイドされた側の層は今後自然減していくので、将来性には欠けるんだけど、もう一方の選択肢であるネットの専門媒体に特化するというミドルメディア戦略も難しいんじゃないか、という意見。結局、どっちにしろ未来は暗いという話に落ち着く。

 報道ビジネスの今後の姿を考える上で、業界関係者に多いデジタル化、有料化、単純な電子新聞化に活路を見出そうという戦略は、まったくネットの現状を理解できていない人たちの一時的な熱病とスルーしたとして、それ以外の意見としては、小林弘人さんや佐々木俊尚さんや、その他多くのネットビジネスのオピニオンリーダーが主張するミドルメディア化戦略が主流派なんだと思う。僕もそう考えているし。

 でも、それも無理なんじゃね、というのが大石さんの話だ。

 んんんん。反論したい。

 すごく反論したいところなんだけど、実際に僕は、昨年末まで在籍した報道機関の戦略をミドルメディア戦略に切り替えようとして結局無理だったわけで・・・。

 心のどこかで大石さんの主張と同じことに気づいていたのかもしれない。自分にとって心をえぐられるようなエントリーでした。

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