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米TechCrunchは、4億人近くのユーザーを抱える世界最大のコミュニティサイトFacebookが、Googleの人気電子メールシステムgmailに対抗するような電子メールシステムを開発中だと伝えている。無敵と思われたインターネット業界の覇者Googleに対し、急成長を続けるFacebookが挑戦状を叩きつけようとしているわけだ。その圧倒的なユーザー数の多さから、Googleにとって大きな脅威となりそうだ。
優れたサービスなら乗り換えもあり
Facebookが開発しているのは、Googleのgmail同様にネット上で無料で利用できる電子メールサービスとみられる。電子メールは、住所や電話番号同様に知り合い全員に変更通知を出すのが面倒なことから、使い慣れたサービスからの乗り換えを促すことは困難だと思われていた。
しかしgmailは、文字情報だけなら何十年分ものメールを記憶させることができるほどの大容量を無料で提供し、しかもGoogleの検索サービス同様に過去のメールを一瞬で検索可能な使い勝手を実現したことから、多くのユーザーがgmailに乗り換えた。
Facebookは少なくともgmailのこうした基本的な使い勝手ぐらいは提供してくるものとみられるが、Googleは頻繁にgmailに新機能を追加し使い勝手の向上を目指している。Facebookがgmailの進化の速度をはるかに超える使い勝手を実現できるのかどうか注目されるところだ。
「Facebookアカウントは持っていて当たり前」
ただFacebookがgmailを超える使い勝手を実現できなかったとしても、F米国でユーザーが最も頻繁にアクセスするサイトといわれるFacebookだけにGoogleにとって脅威であることには間違いないだろう。
ある米国在住の友人は「アメリカではFacebookアウントは持っていて当たり前。持っていない人は、電子メールのアドレスを持っていない人、携帯電話を持っていない人ぐらいに珍しい」と語る。Facebookは既に多くの米国人ユーザーのコミュニケーションツールの中核的な存在らしく、Facebookが開発中のメールの仕組みがgmailと同様の使い勝手にとどまったとしても、かなりのユーザーがFacebookのメールサービスに乗り換える可能性はありそうだ。
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