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「AndroidでFlashサクサク動きます」=AdobeブログがAppleに皮肉?

 AdobeのFlashエバンジェリストLee Brimelow氏のブログ「TheFlashBlog」によると、Adobeはバルセロナで開催中のMobile World CongressでFlash Player10.1とAdobe AIR for Androidを発表した。Flashは動画表現技術の一種で、これまでもAndroidケータイ上のブラウザで動作するが、今回発表されたのは、新しいバージョンのFlashと、Androidケータイ向けのアプリに利用できるFlash技術だ。
 おもしろいのがこのブログの中にある「Google has made a great choice partnering with Adobe(GoogleはAdobeとパートナーになるというすばらしい選択をした)」という表現。同氏は、Appleのタブレット型パソコンiPadがFlashに対応しないことを批判するエントリーをアップして注目を集めた人物。(関連記事:Flash未対応のiPadのウェブ体験は「最高」じゃない=Adobe社員がポルノサイトなどを例に批判
 Appleのスティーブ・ジョブズ氏はFlashに不満を持っていると伝えられるが、Flashに友好的でないAppleに対する皮肉なのだろうか。(関連記事:Googleの「悪者にならない」はうそ=ジョブズ氏(米Wired)

 ブログにはデモの様子が動画で張り付けられているが、Androidケータイ上のアプリで、オフライン時でもアバターの描画がサクサクできるのがおどろき。オンライン時にはFlashを使ったビデオチャットも可能のようだ。

 Android用に開発したアプリはAdobe AIRを通じてiPhone向けアプリにも展開できるとしている。また同じコードや資産を使って、Flash Player10.1対応のブラウザにも展開可能だという。そのあとに続くのが前出の一文。

You can also use the same code and assets to deliver a mobile browser version using Flash Player 10.1. Google has made a great choice partnering with Adobe and I believe consumers will benefit by being able to choose whatever type of content they want to view.

「GoogleはAdobeとパートナーになるというすばらしい選択をした。消費者は好きなタイプのコンテンツを選べることができるようになるだろう」。

 GoogleのAndroidのブラウザには展開可能だろうが、Flash未対応のiPhoneのブラウザではもちろん無理。ここでGoogleを持ち上げるのはAppleに対する皮肉、とみるのはちょっと深読みし過ぎだろうか。

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