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セカンドライフは成長を続けていた

「Twitterってセカンドライフのようになるんじゃないか」ー。Twitterに関し、よく受ける質問の1つだ。仮想空間セカンドライフは日本でも大きな注目を集めたが、これまでのところ一般ユーザーにまで広く普及するまでに至っていない。ウェブサービスの失敗の代表例のように挙げられることが多いサービスだが、実はセカンドライフはユーザー数を堅調に伸ばしている。


 これは日本のセカンドライフユーザーから聞いたこともあるし、米著名ブロガーのRobert Scobleさんも「Second Life launches new innovative browser」の記事の中でLinden LabのCEOに取材した結果を書いている。

 以下がセカンドライフが決して失敗とは言えない統計結果だ。

(1)過去30日間で100万人のユーザーがログインしている
(2)仮想の土地の広さは米ロードアイランド州ぐらいまでに拡大している
(3)昨年ユーザーは4億8100万時間をセカンドライフ内で過ごしている
(4)仮想通貨リンデンドルの流通総額は毎年60%程度の増加を続けている。

 セカンドライフは、IBMがリアルの会議の代わりに頻繁に利用しているというし、日本では、セカンドライフのような仮想空間アメーバピグは成功している。InternetWatchの記事によると、アメーバピクの利用者数は191万人、アクティブユーザーの平均月間滞在時間は約600分、最大同時接続数は1万5000。2009年9~12月期の課金流通額も約4億1400万円という。

 確かにセカンドライフは非常な盛り上がりを見せたあと、急速にユーザーが離れていった。しかしそれはバブルが弾けただけのこと。大きな可能性を持つサービスで誰にでも理解しやすいものに対しては、一時的に過大な期待が高まるのはよくある話だ。インターネットは2000年ごろに一度バブルが弾けている。そのころは「それでもあなたはIT革命を信じますか」という感じの雑誌の特集まで組まれたぐらいだ。だが今日、ネットの可能性を否定する声はまったく聞かれなくなった。

 もうそろそろセカンドライフを失敗したサービスのように扱うのはやめにしないか。3D仮想空間サービスが有望な分野であることは、数年前も今は変わりはないと思う。

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