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情報といえば「紙」が中心だった時代から、今や誰もがウェブで情報の発信者になりうる時代。言いたいことを好きなときに好きな言葉で発信することができる。でも未だに多くの人にのしかかる壁、それは言語の壁。そんな言語の壁を少し低くするお手伝いをしてくれるのが「ソーシャル翻訳コニャック」です。
翻訳者、依頼主双方にとって嬉しいサービスだなと改めて実感。翻訳者にとって「コニャック」は自分の翻訳を評価してもらえる場。翻訳者に成りたい人が、「コニャック」で依頼をこなしていくことで評価が得られ、それがその先の仕事獲得などにつながっていく可能性がある。ここでのポイントは、翻訳者が翻訳した内容を評価するのは依頼者ではなく、「コニャック」に参加する他の翻訳者であること。その言語に長けていない依頼者に評価をしてもらうことは困難、他の翻訳者であれば評価が可能というわけ。翻訳内容のFantastic, Greatなどの5段階評価に加えて、スコアという評価制度が新たに設けられていました。スコアはいわゆるアクティブ度、コニャックでいかに活動しているかを数値化するもので、翻訳が30スコア、評価・コメントをつけると10スコアといった具合。このスコアが追加されたことで、今後は評価が高い特定の翻訳者に翻訳依頼をするといったことも実現しそうです。
依頼主にとっての魅力は何より翻訳依頼のハードルの低さ。そもそも有料翻訳にマックス500文字という制限をつけたのも、「隣の席の帰国子女に英語を聞く」感覚で気軽に使って欲しいからという理由。でもインタフェース、仕組みともにそれが適うようよく作られているなと感じました。今回のリニューアルには長文対応も含まれているため、500文字から最高2500字までの依頼が可能。PayPalで支払われるコニャックポイントを使った有料翻訳は、依頼してから平均5分~10分で翻訳結果が返ってくるというから驚き。このレスポンスの速さなら、ちょっとビジネスメールの表現が知りたいときなどに活用できそうですよね。
基本はウェブプラットフォームで「コニャック」のサイトから投稿する形ですが、気軽に依頼ができるよう、140transというツイッターを利用した翻訳依頼も可能。現在iPhoneアプリも開発中だそう。例えば看板やメニューを写真に撮ると、その画像をメールに添付して送ることで翻訳依頼ができ、翻訳結果もメールで返ってくるといった新しい仕組みを検討しているそうです。
特定言語を話せる人と、それをスキルとして必要とする人をマッチングしてしまう、まさに世のため人のためになるサービス。確実に需要はあると思うので、それをうまく掴んで世界に羽ばたいてほしいと思います。そういえば、絶対聞こうと心に決めていた肝心な質問をするのを忘れてしまいました。「コニャック」が翻訳サービスだということを知ったとき、真っ先に頭に浮かんだのは「ドラえもん」のほんやくコンニャク。やっぱりサービス名の由来はこれなのかなぁ。気になるので聞いてみよう。
肩書きウェブディレクター、フリーでお仕事してます。ツイッターIDは”yukari77“。
個人で運営している【TechDoll.jp】というサイトで、海外のテクノロジー、ソーシャルメディア、出版、マーケティングなどの情報を発信しています。目指せタイムリーな情報発信!
これまで雑誌のECで→UIデザインのコンサル→ウェブ制作会社などを渡り歩いてきました。そこで得たスキル、人、全部かけがえのない財産。幸せの方程式は、テクノロジー(UI, IA..)×マーケ×クロスカルチャー×書く・編集。いま一番夢に近いとこにいる。
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