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Webマーケティングの担当者だったら一度はこんなことを考えたことはないだろうか。Webサイトにアップした動画はきちんと目的をはたしているのだろうか?これを検証するためにいくつかの効果測定用の指標をとることはできる。☆マークをつけることによるユーザーの評価や動画の再生回数などだ。
☆マークによる評価は大雑把な傾向を知ることはできるが、効果測定の面ではあまりあてにならない。それは、動画投稿サイトの大手であるyoutubeも2009/9/22付けの公式Blogでみとめている。YouTubeの☆マークの評価をみると、1か5の評価が圧倒的に多い。☆マークをつけるのは、動画を非常に気に入ったか、反対に非常に嫌いなのかどちらかの極端なケースがほとんどで、多くのユーザーは何らかの感想を抱いたにせよ、☆マークで自分の感想を残すことはないようだ。
では、再生回数はどうだろうか。これも現状では問題がある。多くの場合、動画の再生回数は動画の再生が始まった瞬間に再生回数をカウントしている。見始めてすぐにサイトを離れた場合でも最後まで見た場合でも同じ1回にカウントされる。これでは多くの人の関心を呼ぶようなタイトルがついているかどうかに左右され、動画そのもの評価とは言えない。
この問題を解決するのがsus4のVideo Analyticsだ。このサービスは、動画の再生状況を時系列で把握することができる。アップした動画がどのタイミングでどの程度見られているのか、裏を返せばどのタイミングでどれだけの人が離脱したのかを正確に把握することができる。つまり、この技術を使って再生率(再生時間/動画時間)や再生完了率(最後まで再生された回数/再生回数)といった効果測定用の各種指標を作ることができる。
また、動画の再生ページに流入してきた検索ワード毎に再生率や再生完了率などの指標を確認できるので、どの検索キーワードがユーザーに響く内容かも把握できる。この分析結果を使ってSEOやSEMなどの各マーケティング戦略にフィードバックすることもできる。
似たサービスを提供する会社としては、ビデオリサーチインタラクティブやblue metrixなどがある。Video Analyticsも含め各社ともASP形式でのサービス提供で、動画はFlashファイルに対応している。今後動画を多用するサイトが増えると予測されていることから、こうしたサービスの需要が高まっていくものとみられる。
Web上に掲載する動画は作ってはみたものの、きちんと効果検証が行われていない場合が多いのではないだろうか。きちんと効果測定を行うことができるこのようなツールはROIを定義する上でも非常に重要だ。人事採用向けの動画や画面をジャックするFlash動画、各種サービスのコンセプトムービーなど、効果検証が行いにくかった分野の効果検証がきちんと行われるようになることを期待したい。
詳しいデモの様子はこちら。