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世界中の人とランダムにビデオチャットが楽しめる”チャットルーレット(Chatroulette)“。comScoreによると、2010年1月のチャットルーレットのユニークビジター数は10.9万人。翌月2月には何と100万人に伸びたそうで、前月比約10倍というから驚きです。作り手がまだ17歳のロシア人高校生であることもニュースになっていますね。そんな話題沸騰中のチャットルーレットのユーザ層が、 comScoreのAndrew Lipsman氏のブログで明らかにされました。
チャットルーレットのユーザは72%が男性。中でも18歳-24歳の男性が45%を占めるそう。予想通りといったところでしょうか。このユーザ層に次いで多いのが25歳-34歳の男性と、18歳-24歳の女性。ビデオチャットというと、もうそれだけで女性には敬遠されそうですが案の定、女性でチャットルーレットを唯一利用しているのが18歳-24歳。男性に関しては年齢に関わらずユーザが多く、35歳-44歳にもまとまったユーザ数がいるようです。
※オレンジの点線で示されている100が、平均的なインターネットユーザを表しています。
チャットルーレットユーザの興味について、カテゴリ別のデータは以下のとおり。平均的なインターネットユーザに比べて、インスタントメッセージやチャットサイトへの関心が3-4倍という結果がでています。ゲイやレズビアンサイトへの関心も高いことがわかります。また、ユーザの多くはキャリアトレーニングや教育関連のサイトを訪問することが多く、音楽やゲームなどへの関心も高い。まさに多くのユーザが学生であるということを示す結果になっています。
チャットルーレットをこれまでのサービスの枠組みの中で考えるのであれば、「出会い系」。ユーザの実際の使い方も男女間の出会いが多いそうです。また、日本に限らず出会い系の多くはテキスト文化。相手の紹介文を読む、相手とメールでやりとりする。そんなテキスト中心の文化から、時代の流れはビデオにシフトし、新世代はそれを受け入れているという現実があります。受け入れるどころか求めているのかもしれません。
また、チャットルーレットを語るのに外せないキーワードは「ランダム」じゃないかと思います。私たちがこれまでSNSなどで当たり前のように行ってきた知人や友達を探すという行為。チャットルーレットは、ツイッターでフォローする見ず知らずの相手を探すように、その延長線上にある「ランダムに探す」ということの究極なのだと。少なくとも、メインユーザである10代、20代の新世代にとって、ランダムな出会いへの需要が高まったことは、チャットルーレットの人気からもわかるのではないでしょうか。
ベンチャーキャピタルなども動き出しており、Andrey Ternovskiy君は現在シリコンバレーに滞在中だそうです。チャットルーレットがロシア発のサービスであることも印象的です。IT業界で世界の中心といわれたシリコンバレーから、今や新サービスは世界中から生まる時代になったことの象徴でもあると思います。これからロシアもソーシャルメディア大国になっていくのかもしれませんね。
チャットルーレットを紹介する動画
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