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Pingdomが、アメリカで行ったソーシャルネットワークのユーザの年齢層に関する調査をを発表しました。今回の調査では19のソーシャルネットワークが対象になっています。
ちなみに、2009年12月時点のアメリカの人気ソーシャルメディアサイトは以下のグラフのとおり。
年齢
グラフから、35-44歳のユーザがソーシャルメディアの全ユーザの4分の1を占めていることがわかります。続いて多い年齢層は45-54歳。ヘビーユーザかのように思える25-34歳は18%で3番目に多いユーザグループ。時間を持て余しているであろう17歳以下のユーザは15%と意外に少ないですね。若い年代に比べてITリテラシーも低く、ソーシャルネットワークに最も縁遠いように思われる45-65歳のかたまりが、ソーシャルネットワーク利用の3分の1を占めているのにはちょっとビックリ。
具体的に各ソーシャルネットワークが、どの年齢グループに利用されているかを表すのが以下のグラフ。それぞれの年齢層を表す色からもわかるように、やはり35-44歳のユーザが全体を通して多いことがわかります。
Bebo – 17歳未満が40%以上、次いで35-44歳と55-64歳がそれぞれ15%弱
Classmates.com – 45-54歳が30%強で独占、次いで55-64歳が20%、10%弱で65歳以上。35歳以上が全体の78%を占める。学生時代のクラスメートと繋がろうというSNSの特徴が表れ
Delicious – 35-44歳のユーザが25%強。仕事などで情報収集が必要な世代が集まっている
Digg – 35-44歳が全体の25%、25-34歳が20%弱で次ぐ (80%が25歳以上)
Facebook – 45-54歳のユーザが25%、35-44歳が20% (35歳以上が61%)
FriendFeed – 35-44歳が40%近い
Friendster – 17歳未満が25%、45-54歳が20%
Hi5 – 25-34歳が30%近い
Last.fm – 17歳未満が20%、35-44歳も同じく20%
LinkedIn – 35-44歳は30%以下、45-54歳以上が20%、55-64歳が15%
LiveJournal -25-34歳と35-44歳がどちらも20%強
MySpace – 17歳未満のユーザが30%、45-54歳が20%弱
Ning – 35-44歳が25%、35歳以上が60%
Reddit – 35-44歳が30%
Slashdot – 35-44歳が30%以上
StumbleUpon – 35-44歳が30%弱、25-34歳が20%弱で次ぐ
Twitter – 35-44歳が25%以上、次いで45-54歳が20%弱 (35歳以上が65%、24歳以下は20%)
Tagged – 45-54歳が30%近く、17歳未満が25%弱
Xanga – 17歳未満が20%強
年齢層
17歳以下: 21%
18-24歳: 0%
25-34歳: 5%
35-44歳: 58%
45-54歳: 16%
55-64歳: 0%
65歳以上: 0%
ソーシャルネットワークごとの平均年齢
ヘビーユーザは若年層といわれているMySpaceも平均年齢では31.8歳。ツイッターは最近になって若者の利用が高まっているとは言われているものの39.1歳。キャリアを軸に持ち、主に職探しなどに利用されるLinkedInでは、平均年齢44.3歳と比較的高くなっています。
ソーシャルネットワークのユーザ年齢が意外と高いことに少し驚かされました。また思った以上に、幅広い年齢層を取り込んでいるという印象。
文化の違い、言語の壁、異なる移動手段(日本は電車、アメリカは車)といったさまざまな理由で、日本のソーシャルネットワークの普及はアメリカのそれに比べて決して早くありません。もう一つ、日本での普及が遅い理由として、日本の携帯メールシステムの発達があります。日本は早くから、相手の電話番号を必要とするSMSではなく、携帯メールをネットで行うことをしてきました。そのため、ネットで知り合った場合でも、ある程度まで交流を深めるとメールアドレスを交換するという、根強いメール文化があるんですね。
反対にアメリカではSMSを使うことが一般的。SMSは、ツイッターの字数制限140字の理由にもなっているように、入力できる文字数が限られています。また当然電話番号を知らなければメールをすることもできない。電話番号を交換することのハードルは、日本・アメリカともに高いことは言うまでもありません。こういった理由から、アメリカでは日本に比べ、Facebookなどのソーシャルネットワークが広く普及し、それが最近見られる兆候である「ソーシャルネットワークでリアルに繋がっている人と繋がる」にも表れているのではないでしょうか。
年齢というのは、ソーシャルネットワークを分析する一つの軸でしかありませんが、海外の事例をそのまま日本に持ってきたからといって成功しない理由が今回の調査でも裏づけられたように思います。同じ調査を日本で行ったら、きっと全く異なる結果がでるでしょうから。
[今回調査対象になっているソーシャルネットワーク]
Bebo
Classmates.com
Delicious
Digg
Facebook
FriendFeed
Friendster
Hi5
Last.fm
LinkedIn
LiveJournal
MySpace
Ning
Reddit
Slashdot
StumbleUpon
Twitter
Tagged
Xanga
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