“Rally Up”には、友達申請を許可したユーザに、どう情報共有するかのオプションを複数用意しています。相手のプロフィールページのスライドバーを動かすことで、4段階に設定することが可能。よく一緒にでかける仲良しとはお互いに情報を共有、プッシュ型の通知ももらえちゃう。反対に、相手の更新情報は受け取るけれど、自分の情報は共有しないといった設定も可能。また、大人の事情（もう顔を覚えていない昔の同級生、取引先の人など）で友達申請を承認せざるを得なかった相手に対しては、「友達になる」に留めて相手の更新情報を受け取らず、自分の更新情報も共有しないといった”Mute”という設定も。
チェックインすることでバッチがもらえる機能はあるけれど、それよりも「リアルな友達とつながること」のコンセプトを強化する機能があるみたい。どのサービスも実施してるツイッターとの連携は敢えて用意せず、他ソーシャルネットワークとの連携はFacebookのみ。Facebookもプライバシー設定を強化しているし、少なくともツイッターに比べてリアルなつながりが多いことが想定されるから。でも、ショートメール的なやりとりはのニーズはあるだろうということで、独自のプライベートなマイクロブログを実装しているそう。
“Rally Up”の特徴は、チェックインする場所をプライベートに設定することができること。登録する場所をGPSの位置に紐づけなくてもＯＫなんです。例えば「家にチェックインしました」となっても、他のユーザにはあなたの家がどこにあるかはわからない。もう一つの特徴は、場所を一時的に登録することができること。FoursquareやGowallaで場所を追加すると、それはデータベースに半永久的に登録され、ずっと残ります。”Rally Up”では、カンファレンスやパーティといったイベント用に場所を指定した場合、それがイベント終了後に削除される仕組み。また、パーティに向かってるよー、というチェックインの仕方もあるので、途中にいる友達を拾ってくなんてこともできちゃう。
最近、”Foursquare”や”Gowalla”の何が楽しいのかわからない、といった声をよく耳にします。確かに、ゲーム感覚が特に強いわけではないし、チェックインしてバッチを稼ぐことがサービスを使い続ける十分なインセンティブになるのかは不明。対して”Rally Up”は、これまでの「友達を承認する・しない」、「情報を共有する・しない」の2択しか用意されていない位置情報サービスに比べて、よりユーザのニーズに細かに応えることができる。また、チェックインはあくまで手段、その先にある目的は「人と繋がること」という大事なポイントも抑えてます。位置情報サービスで生活がどう便利になるかが想像しやすい”Rally Up”なら、プライバシーに敏感なメインストリームユーザをも惹きつけることができるのかもしれません。iPad版も近いうちリリースする予定だそう。残念ながら、現時点で日本語には未対応ですが、これから要チェックです。
【おまけ】
本日4月2日17時から開催される”第5回ジオメディアサミット”を、TechWaveでUstream中継します！参加者300人、ただいまのキャンセル待ち人数は77人と大盛況。公式ハッシュタグは、#gms2010 皆さん、お楽しみに！
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