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iPad発売初日で70万台=最速レビューに気をつけろ(2つの意味で)【湯川】

米MercuryNews.comによると、iPadの販売台数予測を出しているPiper JaffrayのアナリストGene Munster氏が、iPadの米国での発売初日の売上台数推計を「60万台から70万台の間」と上方修正した。同氏は当初、4月3日、4日の週末の売上台数を30万台と見込んでいた。ちなみにiPhoneの発売初日の売上台数は27万台だった。それだけ期待値が高いということだろう。

 米国各地のApple Storeには長蛇の列ができたもようで、米国ユーザーのTwitter上には歓喜の声が上がっているし、あちらこちらのブログには早速レビューが掲載されている。

 しかし、こうした最速レビューには2つの意味で注意が必要だと考えている。待望の商品を手にした熱狂的なAppleファンが興奮状態で書くレビューが、客観的な内容になるとは思えないからだ。


 iPadもiPhone同様にデザインや使い勝手の面で優れた製品ではあるのだろうが、その最大の強みはiPhone同様にアプリになるのだと思う。App Storeに多くのアプリが次々と登場することで自分好みに進化を続けるデバイスであることが、最大の強みだ。

 僕もiPhoneが日本で発売されたときにソフトバンクから実機を1週間借りてレビューを書いたことがあるが、1週間借りただけではデザインや表面的な使い勝手以外のiPhoneのすごさを実感できなかった。本当にiPhoneのよさが分かったのは、やはり自分で購入し、自分の好きな音楽やアプリをどんどんインストールするようになってからだった。

 なのでこの時点で出てくるレビューを読んでもあまり参考にならないと思う。使い込んで1ヶ月くらい、最初の興奮がさめた状態ぐらいでのレビューが一番参考になるのではないだろうか。「最速レビュー」ならぬ「最遅レビュー」というものを、もっと多くのブログに書いてもらいたいものだ。

 考えてみてほしい。iPadはノートパソコンのキーボード部分が取れて、タッチパネルになっただけのこと。それだけのデバイスの何をレビューできるというんだ。タブレット型コンピューターって他社からもたくさん出ているし、これからも出てくる。デバイス部分だけのレビューは無意味だろう。

 では次に、最速レビューを読む上で必要な2つ目の注意点を説明しよう。

 それはやはりiPadがどうしても欲しくなってしまうということだ

 その危険を犯してでもレビューを読みたい人には、KNN神田さんのTwitterを紹介したい。読んで4月末の日本国内発売まで待てなくなっても責任持ちませんので悪しからず。

Sun, Apr 04

Mon, Apr 05

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