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東京CAMPの原稿です。今回はSync+という画面同期技術と、その技術を使ったWebの母というオンライン占いサイトです。画面同期ってskypeなんかでも簡単にできちゃうんだけど、skypeを使っているようなリテラシー高めの層ではなく、IEを使っているようなユーザー層を狙っているのだとか。だからプラグインもIE向けに作ったそうだ。ただプラグインをインストールしてくださいね、というだけではなかなかインストールしてもらうのは難しいが、オンライン占いサイトといった明確なアプリケーションを通じてアドオンの普及を図るという戦略はおもしろいと思う。書き手はTECH SE7ENというサイトを運営している飯塚章さんです。【湯川鶴章】
離れたPCのブラウザ画面をリアルタイムに同期するサービス「Sync+」
飯塚章
友人にPCのサポートを頼まれて電話越しに説明するものの、相手の画面が見えずもどかしい思いをした経験をお持ちの方は結構多いのではないだろうか。Sync+は離れた場所にあるPCのブラウザ画面を完全に同期させお互いが同じ画面を共有できるサービスだ。
同じ画面を共有できるだけでなく、アクションも可能
Sync+はお互いのブラウザ内の画面を同期するものだが、表示を同一にするだけでなく、双方向から操作が可能で相手のマウスカーソルも画面上に表示される。さらに、スクロールやページを遷移しても同一の画面を表示させることができる。
入力フォームに入力した文字を相手の画面に反映することもできるので、入力を代行し、相手の画面に反映することも可能だ。
電話だけでは伝わりにくい「どの個所を見ながら話しているか」や「他の写真をちょっと見せたい」ときにも対応が可能だ。
会場で実際に同期する様子を確認したが、瞬時に反映されほぼリアルタイムで同期できていた。
このサービスを利用した「Webの母」がなかなか面白い
このSync+のサービスは現状、企業のカスタマーサポートで主に利用されているようだ。
そういった意味では、まずはプラグインを普及させることが大きな課題になるだろう。
まずはユーザーに使うきっかけを作ることで利用を推進していく必要がある。その一環で、このサービスを利用した「Webの母」というサービスを展開している。
Webの母はSync+を活用して手相占いをしてくれるサービスだ。利用するには予約をしたうえで、自分の左手の写真をあらかじめ送っておき、予約した日時にSync+で同期した画面を見ながら電話で説明を聞く流れになる。
東京Campの会場で実際に占いをしていただくことができた。
私の手相占い結果は「目立ちたがり屋だが、遠慮してしまう性格である」「ここ2、3年で大きく躍進する」ということだった。確かに目立ちたがり屋だけど目立ちたがり屋じゃない風を演出してるフシはあるかもしれない。(笑)ここ2、3年は自分でも勝負と思っているので、まんざらでもない感じであった。時間の関係で少ししか聞けなかったがもう少し聞きたいぐらいの感想を持った。
とても気軽に受診できるので、占い師の元に足を運ぶのが難しかったり、なんとなくあの空間に足を踏み入れる勇気が出ない人にはうってつけのサービスかもしれない。
もちろんインターネットさえあれば実現出来るサービスなので、海外の人気占い師などに展開させれば、かなり可能性が広がっていく。
ちなみにイベントのサービスとしても利用できるようだ。
ブラウザを使ったコミュニケーションを補助するサービス
例えば、レストランやホテルを決める時にお互いのブラウザを同期しながら話たり、地図を見ながら場所を説明するなど、じゃぁ「画面同期するね。」っていうセリフがふとした時に交わせるようになれば面白いかもしれない。そんな可能性を持ったサービスではないだろうか。
Sync+ http://www.syncplus.net/
Webの母 http://uralin.com/
2010年3月より独立し、ウェブサイトの企画・制作を手がけながら、TECH SE7ENという個人メディアを展開。(techse7en.com)
今後はイベント・セミナーの企画。執筆活動。ウェブサービスを展開予定。秋までには電子書籍を出版することが目標。執筆の仕事お待ちしております。
フリーとしてはエイカ(aixca)として活動。http://aixca.jp/