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ソーシャルゲームは2,3年で3千億円市場に=モバゲータウン【湯川】

 ソーシャルゲームにいち早く乗り出してから快進撃が続くモバゲータウン。会員数、ベージビューも「予測を上回る伸びを続けている」(DeNA大塚剛司氏)という。そのモバゲータウンが戦略として掲げる「クロスデバイス、クロスボーダー」についてInfinity Venture Summitの会場でDeNAのトップに話を聞いた。(下の動画参照。約30分)



会員数の推移


ページビューの推移

 「2,3年の間で日本のソーシャルゲーム市場で1000億円になればいいと思っていたが、予想を超える伸びなので、1000億円は年内に達成しそう。2、3年以内には2000億円から3000円億円市場に持っていければ」と守安功氏は言う。

 Yahoo!のPCベースのユーザーと、モバゲータウンのユーザーとの相乗効果でさらに伸びるのではないか、というのがモバゲータウンの読みだ。「クロスデバイス」戦略の最大の目玉だ。

 しかしモバゲータウンの10代のコミュニティーのYahoo!の大人のユーザーが入っていけるのだろうか。

 「ソーシャルゲームだと、20代、30代のユーザーもコミュニケーションに入っていきやすい。ソーシャルゲームと投入して以来、10代よりも30代のコミュニケーションが活発になってきている」と守安氏は言う。

 ちなみに「Yahoo!モバゲー」の提携は、モバゲーの守安氏と、ヤフーのモバイル事業部長の松本真尚氏との半年前のIVSでのちょっとした雑談がきっかけとか。

 一方でクロスプラットフォーム戦略は、これまで中国語圏、英語圏でローカルのSNSに出資したりしてきたが、今最も力を入れているのは海外のiPhoneユーザー向けのMiniNationというアプリ。日本のAppStoreではダウンロードできない。無料のアプリで、その上で怪盗ロワイヤルなどの人気ゲームで遊べるようだ。ビジネスモデルはアイテム課金。まだベータ版なので、爆発的にダウンロード数が伸びているというわけではなさそうだ。

 AppleがGameCenterというソーシャルゲームのサービスをiPhone上で始めることに関しては、一応は脅威になる可能性はあるとみているようだが、今はAppleがどう出るのか様子見という感じだ。またそこは、クロスデバイス戦略で、iPhone以外のデバイスでも自分の友人とゲームができるような仕組みを作っていくことで優位性を出そうとしているようだ。

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