本日6月22日の午前2時からダウンロード開始となった米AppleのiPhone用基本ソフト「iOS4」。導入直後、「設定」→「一般」→「ネットワーク」を開くとティザリングという項目が確認できた。開いてみると詳細な説明のページも用意されている。ついにテザリングが可能になるのだろうか?と利用者の期待が高まった。
そもそもテザリング(Tethering)というのは、ネット接続可能なモバイルデバイスを外部モデムとしてパソコンなどの端末から利用できるようにするということ。可能になればiPhoneがモバイルルータ代わりになる。
テザリング機能自体はiPhone OSがバージョン3.0になった際に、対応できるようになっていたのだが、当時、ソフトバンク 孫社長は「定額プランでテザリングを提供するのは無理」と公言しており、結局実現しなかった。テザリング非対応を表明するのは日本のみならず、米AT&Tもそうだった。
ところがiPhone 4.0発売にあたり、米AT&Tはテザリング対応策として定額データプランの廃止を発表している。対応プランは「DataPro」というもので定額従量制とでもいおうか、月額25ドルで2Gバイトまで利用でき、それを超えると1Gバイトごとに10ドルが加算されるというもの。モバイルルータとしての使用時の過剰使用を抑制しつつテザリングというニーズに対応したいいプランだと思う。
ソフトバンクモバイルも、iPhone 4.0投入にあわせて同じようなプランの投入を目論見んでいるのだろうか。「テザリングプランは7月から、それまでは無料で使えます」なんてことになれば沸き上がるに違いない。
結局、このテザリング設定画面、USB接続とBluetooth接続で試してみるのだが、うまく動作しなかった。その後、テザリングの設定画面は表示されなくなってしまう。筆者を含め、多くの人が失敗している。
幻のテザリング設定画面、真実はいかに?
■ AT&T Announces New Lower-Priced Wireless Data Plans to Make Mobile Internet More Affordable to More People
http://www.att.com/gen/press-room?pid=4800&cdvn=news&newsarticleid=30854
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(増田(maskin)真樹)
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。
週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ＆SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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