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企業広報さん、「ごあいさつ」より熱い思いを寄稿しませんか【湯川】

 最近企業の広報担当者からメールや電話をいただく機会が増えた。TechWaveにメディア力がついてきた証拠なんで非常にうれしいのだけど、「ご要件は?」と聞くと「ごあいさつさせてください」とのこと。「ごあいさつ」って??

 僕自身、取材してみたい企業の広報担当者さんとはぜひよい関係を築き、情報収集のご支援をいただきたいと思っている。常に質問できる窓口があるというのは非常にありがたい。助かっています、ありがとうございます。

 一方で自分の今の関心事とは離れたところの企業の広報さんからも同様に「ごあいさつを」という申し出を受ける。だけどたとえご挨拶の機会をいただいても、記事を書くことはまずない。時間をいただいて、かえって申し訳なく思うことのほうが多い。

 そこでそうした企業広報さんにお願いです。「あいさつ」の会合を持つより、TechWaveに寄稿しませんか。

 TechWaveの読者は恐らく日本で一番リテラシーの高い人たちの集まりです。ですからトップページから記事を読む人はほとんどいません。寄稿したからといって、必ず読者に読んでもらえるわけではないんです。◯◯新聞や〇〇放送に取り上げられるのとは話が違います。

 ただ少なくとも見出しだけはRSSのサブスクライバやTwitterアカウントのフォロワーの目に触れるでしょう。合計で2万人くらいでしょうか。

 でも見出しだけでは、メッセージを伝播できません。

 なので読者にとってメリットのあることを書いてください。読者が「この話を友人に教えたい」、「RTしたい」と思うような内容の原稿を書いてください。

 読者にとって価値のある情報であれば、うまくいけば10万人以上にメッセージが届くかもしれません。もし価値のない情報であれば原稿を全部読む人は100人もいないでしょう。

 それだけならまだましです。もし自分たちに都合のいい話だけ書いているのであれば、Twitter上でけちょんけちょんにけなされると思いますよ。紋切り型の発表文をTechWaveに上げたら、よくて無視、最悪炎上すると思います。

 それと原稿には必ず会社名とお名前を書いてください。TechWaveでは見出しに著者の名前を入れることにしています。読み手は個人です。書き手も個人として、書いてください。読者とは、個人対個人の感覚で付き合ってください。自分の会社の商品に誇りを持っているのであれば、その熱い思いを文章にしてください。「うちの商品はここがすごい。ユーザーにこんなメリットを与えられる、喜んでもらえる。社会をよくすることにだって貢献しているんだ」ということを書いてください。

 そういうやり方で原稿を書けるのであれば、いつでも寄稿を受け付けます。ウエルカムです。

 メディアの人間に取り入って情報を伝播してもらうというやり方は、もうそろそろ通用しません。特にTechWaveの読者を相手に、従来型の広報活動はまったく意味を持たないと思います。ソーシャルメディア時代にあったフラットでフェアな情報発信の方法にそろそろ切り替えませんか。

 われわれでよければ、喜んでご協力させていただきます。

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