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経営再建中のウィルコムを支援しているソフトバンクは8月2日、管財人からの要請に応じる形でウィルコムとスポンサー契約を締結、PHS事業を直接支援することを明らかにした。
ソフトバンクは2010年3月12日に、APファンドなどと共同で設立する新会社で上下20Mbpsを実現するウィルコムの高速モバイルデータ通信「WILLCOM CORE XGP」事業や、基地局ロケーションを譲り受け、PHS事業についてはコスト削減等で協力関係を結んでいた。
このような流れでウィルコムは公共性の高いPHS事業のみを継続したものの、単独では成長が見込めないのか、今回の発表となった。
この発表では具体的な計画は明らかにされていないが、ソフトバンクがソフトバンクモバイル等の事業とのシナジーを考慮することで活路を切り拓けると判断したのではないだろうか。
特にネット接続が前提で性能を発揮するスマートフォン向けのインフラとして安価に提供されれば、さまざまなニーズ(ティザリングや電子書籍向け、ジオロケーション連携等)に対応できるだろう。今後のコンピューティングに深く関わるだけに、どのような展開になるのか目が離せない。
■ 関連リンク
・(2010/08/02)株式会社ウィルコムに関するスポンサー契約の締結について
・(2010/03/12)ウィルコムの再生支援に関する基本合意書の締結について
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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