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GPSで今いる場所を起点に行きたい場所へとナビゲートしてくれるiPhoneアプリ「Where To?」(350円)。斬新なUIが印象的だが、これを開発した米FutureTapが8月6日、「アップルの特許出願にうちのアプリのUI画像が使用されている、そんな話聞いてない」と主張し、騒然となっている。FutureTap社は寝耳に水のようでかなり困惑した様子。
「Where To?」のリリースは2008年12月で、バージョン3.0が2010年7月30日にリリースされたばかり。
問題となっているのは、特許出願に参考図版として申請されている右この画像。
もはや似ているとかいうレベルではなく、アイコンデザインまでそのまんまであるため、このアプリのものであるのは疑いようもない。
これはアップルが「iTravel」という名前で開発中と噂される旅行関連アプリの特許申請に含まれるもので、旅行日程にの諸活動、例えばチケット予約から搭乗手続、洋服、買い物や食事など一連の手続をするものらしい。iTravelについては、米有名ブログMashableなどが解説しているので、そちらを参照して欲しい。
アップルの特許申請情報専門ブログの「Patently Apple」には詳しい解説が掲載されており、Where To?は「飛行場」で使う機能として画面が使用されていると説明されている。
よくよくみるとゲーム「SUDOKU」の画面もあり、単なる解説の一環として引用しているようにも見えるが、特許申請の趣旨には「1つのアプリケーション」と明記されているので、法的素人の筆者が見ても疑問符が浮かぶ内容だ。
アップルは何をしようとしているか、権利的な問題があるのではないか?せめて困り果てたFutureTap社の疑問だけはクリアになって欲しいものである。
■ SYSTEMS AND METHODS FOR ACCESSING TRAVEL SERVICES USING A PORTABLE ELECTRONIC DEVICE (Apple,Inc.が申請した特許のページ)
■ Apple starts patenting mobile app ideas(特許申請を報じるブログ記事)
http://www.unwiredview.com/2010/07/30/apple-starts-patenting-mobile-app-ideas/
■ iPhoneアプリを開発したFutureTap社
http://www.futuretap.com/home/whereto-ja/
(ブログ記事)
■ iPhoneアプリ「Where To?」(350円)。
1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連雑誌で活躍。
独立系R&D企業のマーケティング部責任者の後、シリコンバレーで証券情報サービスベンチャーの立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。ニフティやソニーなどブログ&SNS国内展開に広く関与。
現在、複数のメディア系ベンチャー企業にアドバイザー・開発ディレクターとして関与。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。
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