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インターネットからソーシャルネットへ=mixi meetup議事録④【ループス岡村直人】

株式会社ループス・コミュニケーションズ開発部部長の岡村直人さんがまとめてくださったmixi meetup 2010の議事録その4です。メインセッションの議事録です。TKS!

株式会社ループス・コミュニケーションズ開発部部長
岡村 直人

【Main Session

メインセッション、まだ途中ですが盛りだくさんでした。
最近Facebookと比較されることが多いmixiですが、今日発表された内容が全て実装されれば機能的には大きくキャッチアップできるのではないかと思います。

ただ、本当に重要な発表は機能面ではないのかもしれません。今回のプレゼンでは提携戦略の周到さが非常に際立っていました。当然Facebookを 競合と設定し、日本国内の生活者接点を封鎖するべく楽天やYahoo、モバゲーのような巨大サイトとの協力関係を築いていく方針が発表されました。これか ら、日本国民の多くがインターネット上のいたるところでオレンジ色のボタンを見かけることになるでしょう。

国内にとどまらず、スケールの大きい海外展開ビジョン、アジアの他SNSとの提携も発表されました。そういえば国内の提携先である楽天、DeNA、 Yahooモバゲー、これらのサービスは最近特に国際化、国際戦略を掲げているサイトでもあります。今後のmixiがどこに、どのような形で向かっていく のか、がぜん楽しみになってまいりました。

■インターネットからソーシャルネットへ

■Mobile対応

■国際戦略

■パートナーサイドからの利用例プレゼン

◯DeNA守安氏より
mixiとの連携を強化し、双方の強みを生かすことでさらに大きな市場を創っていく。現在モバゲーとしてはバーチャルグラフに特化しているため、リアルな ソーシャルグラフはmixiにお任せする。mixiとは競合と見られがちだが、ユーザーの嗜好性も、プラットフォームとしての志向性も異なるため共存は可 能だと判断した。

◯楽天 中島常務より
ソーシャルマーケティングというキーワードが今後重要になってくる。
SEMは顕在化されたニーズをアクションにつなげるものだが、ソーシャルマーケティングは新たなニーズを生み出すことができる。ネット上では、その生まれたニーズを意欲が冷めないうちにアクションにつなげることができる。mixiAPIの今後に期待している。

◯はてな近藤代表より
最近のソーシャルメディアをめぐる動きは知っていたが、ゲームは目指すところが違うのでスルーしていた。今回mixiが始める取り組みははてなが志向する「T型コミュニケーション」につながるサービスだと感じたため、連携していくことになった。

◯Yahoo喜多埜氏より

■外部サービス、クライアント上での連携
API を公開することで、外部のサービス、クライアントと相互に連携することができる。外部クライアントに関しては、スマートフォンを始めとする携帯だけではな く、家電との連携も視野にいれている。情報家電と言われてきたが、家電同士がつながるだけではスケールが小さい。ソーシャルグラフと連携することで本当の 利便性が得られるのではないかと思う。


■mixi
田中氏

田中氏のプレゼンもそうですが、ソーシャルメディア界隈の重要なプレゼンテーションでは、エンジニアが前に出てきているのが素晴らしいと思います。 システムの作り手がサービスの最前線で自分たちの顧客に接し、フィードバックを得て、システムを改善する。このような体制による改善サイクルのスピード アップが事業を加速させていくのだろうと思いますし、ソーシャルや「EtoC」のようなことを日頃考えている人間からすると、このような「作っている人た ちの顔が見える」体制を、ソーシャルメディアをやっている会社が持っていることは、とても頼もしいことだなぁ、と感じました。

著者プロフィール:岡村 直人
株式会社ループス・コミュニケーションズ開発部部長
「失敗は成功のもと」を信じて自分の失敗体験や恐怖体験、そこから学んだ事などを書いていきたいと思います。まだまだ未熟ものですが、少しでも皆さまのお役に立てれば幸甚です。
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