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Twitter本家サイトを刷新=分割画面で情報の深掘り可能に【湯川】

 米Twitterは、自社運営のサイトTwitter.comの刷新を発表した。ワンクリックで画面を分割し、左画面はこれまで同様にタイムラインを表示、右画面で特定のTweetに関する詳細な情報を表示できるようになる。新しいサイトは一部ユーザー向けにリリースを既に開始、数週間以内にすべてのユーザーが利用できるようになるという。

 左画面のTweetに含まれる写真、ビデオ、位置情報、関連Tweetなどが、右画面に簡単に素早く表示されるようになるとしている。

 発表イベントで同社幹部は、「これまではユーザーの情報発信を簡単にするという目標に力を入れてきた。これからはそれに加えて発信された情報をより便利に使える仕組み作りにも力を入れたい」と語っている。

 どのような画面になるのかは、この動画の最後のほうで見ることができる。

 日本語で発表文がリリースされている。

今日、ついに、より簡単で、より早く、さらにリッチなユーザー経験の提供が可能となった「新しいTwitter.com」の幕開けを迎えます!

サイト上では、皆さんも見慣れているタイムラインが、今後も表示されますが、それぞれのツイートにはちょっとした付属情報、より深いコンテクスト、そして外部メディアコンテンツが埋め込まれたりしています。
個別のツイートをクリックするだけで、詳細ペイン(注) が画面右側に展開し、このツイートの関連情報を見ることができます。

注: ペインとは、直訳すると「窓ガラス」という意味で、インターネット用語では「ウインドウを分割して複数の区画に分けた中の1つの区画のこと」を指します。

今回のリニューアルについて、詳しくはこちらにて確認できますが、簡単にハイライトをお伝えしたいと思います:

  • 新しいデザイン:
    タイムラインをよりすっきり見せることにより、シンプルな表示を維持しつつも、それぞれのツイートに詳細ペインを付けることで更にたくさんの情報を紐づけることができます。そして、無限スクロールによって、「もっと読む」をクリックする必要がなくなりました。
  • メディア:
    フォ ト蔵や DailyBooth、DeviantART、Etsy、Flickr、Justin.TV、Kickstarter、Kiva、Plixi、 Twitgoo、TwitPic、TwitVid、USTREAM、Vimeo、yfrog、YouTube などのパートナー協力により、写真やビデオをTwitter上に埋め込まれた形で閲覧できるようになりました。
  • 関連コンテンツ:
    ツイートをクリックすると、詳細ペインにて発言者やそのツイートについての追加情報を表示します。また、ツイートの内容によっては、@返信やその発言者の他のツイート、そのツイートが送信された場所の地図などが表示される場合があります。
  • ミニプロフィール:
    タイムラインに表示されるツイートの@ユーザー名をクリックすれば、ページ遷移せずにそのユーザーのミニプロフィールが確認できます。ミニプロフィールでは、ユーザー紹介や最近のツイートなどのアカウント情報が表示されます。

これらの変更は、プレビューとして米国時間の今晩より少数ユーザーに対して公開され、以降、数週間にわたって少しずつプレビューの対象ユーザー範囲を拡大してまいります。

自分のアカウントがプレビュー対象となった場合、プレビュー期間中は旧バージョンの Twitter と新しいバージョンの Twitter の両方をご利用いただけます。そのため、新しいバージョンの操作が分からない場合は、いつでも旧バージョンに戻ることができます。

もちろん最終的には、全Twitterユーザーが「新しいTwitter」をご利用いただくことになります。

蛇足:オレはこう思う
もちろん新しくなった本家Twitter.comを触っていないので正確なレビューは書けないのだけど、会見の中で「iPad向けアプリと同時並行で開発した。両方のチームで情報交換しながら作ったので、基本的なコンセプトは同じ」と語っているので、Twitter for iPadと感じは似ているのだと思う。

 製品説明のデモを見たり、発表文を読む限り、確かにiPad向けアプリに似ている。ほぼ同様のインターフェースになるのだろうなと思う。

 iPad向けアプリは確かにいい!「情報を深掘りするためのツール」というコンセプトが実現されている。今までなら写真が添付されていても、それをクリックし表示されるまでの時間がもったいないので、クリックしないことが多かった。でもこのアプリならTweetを選択すると右画面で写真のロードが始まり、その間に左画面でタイムラインの流し読みを続けることができる。

 ビデオも、リンクが張られたウェブページも、ユーザープロフィールも同様。右でロードされるのを待つ間に左でタイムラインを読み続けれる。

 この機能はほかのTwitterクライアントにはなく、Twitter for iPadのオリジナルのアイデアだと思う。僕はこの機能が非常に気に入っていて、最近Twitterをする際にはもっぱらこのiPadアプリを使うことにしている。

 同様の機能が本家サイトにも搭載されるということらしいので、これはなかなか人気が出るんじゃないかと思う。

 一方でTwitterクライアントを開発しているサードパーティは、本家が格段に使いやすくなるので、それを超える機能のアイデアが求められるようになるだろう。

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