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富士通も電子書籍に再参入か、カラー電子ペーパーの次の手が? 【増田@maskin真樹】


[読了時間:3分]



(富士通が2009年に発売したカラー電子ペーパー搭載の電子書籍端末)

 朝日新聞は10月10日、富士通社長への単独インタビューとしてタブレット系の端末はを2011年度中に発売する方針であると伝えた。

 富士通は、2009年3月18日、カラーの電子ペーパーを採用した電子書籍端末を発売。その後、富士通は東芝と携帯電話事業を統合するが、電子書籍端末だけはその対象としていなかった。

 富士通の電子書籍端末参入は、早期に電子書籍事業に参入していたソニーや松下が事実上撤退した直後だっただけに、その動向が注目されていた。





 富士通が2009年3月に発売した電子書籍端末「FLEPia」は、世界で初めてカラー電子ペーパーを採用し、Wi-Fiに加えBluetoothにも対応。OSはWindows® CE5.0でウェブブラウザを搭載。コンテンツはSDカードに保存可能だった。価格は税込99750円と高めだが、現在リリースされている電子書籍端末と比較しても遜色ないスペックになっている。

 プレスリリース時、富士通フロンテックは販売目標を2年で5万台と控え目にしており、2割は電子書籍というよりは法人に対し“低消費電力端末”として売り込んでいたようだ。

 だとしたら非常にもったいない話。米国主導の電子書籍ブームにあおりで、この先進的端末に追い風が吹いているのだとしたら、是非OSを入れ替えるなどブラッシュアップした上で本格参戦してもらえればと思う。ソニーやシャープも新たに参入している。もちろんもっと斬新なストーリーがあるのなら、多くの人が興奮するだろう。

■ 関連URL
・(2010/03/18)カラー電子ペーパーを採用した携帯情報端末「FLEPia」、一般販売開始 | 富士通フロンテック
http://www.frontech.fujitsu.com/release/prs090318.html

蛇足:僕はこう思ったッス

日本のメーカーにはハード的にはおもしろいものが一杯ある。しかし、ソフトやサービスが手薄で結果的に残念なことになってしまうケースが非常に多い。箱だけやソフトだけを作ればいいという時代ではないと僕は思う。求めているのはストーリー。何故その製品を購入するのか、コマーシャルのメッセージ等を観ていてもタレントと技術的特徴だけがアピールされ肝心の部分が無いような気がする。
ちなみに、富士通のカラーの電子ペーパー搭載の電子書籍端末リリース時「これで、マンガ雑誌をみたい」と思っていた。がさばるし、電車の中で読むのは気が引けるからだ。。

著者プロフィール:増田(maskin)真樹twitter:maskinmetamix)
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 アスキーのApple系雑誌でライターデビュー。1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連媒体で活躍。
 独立系R&D企業のマーケティング部責任者として教育・研究開発向け製品の輸入企画や開発、マーケティングに関与。専門家向けプロショップ運営。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービス立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。
 現在、TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動する。ソーシャルメディアやブリック&ブロックのプロ。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。詳しいプロフィールはこちら

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