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米Bloomberg通信は、Googleの中核事業である検索部門をけん引してきたvice president of search productsのMarissa Mayer氏が位置情報サービスの責任者になると報じた。
降格人事ではない。なぜなら未発表だがMayer氏はこの機に幹部組織であるoperating committeeの一人に格上げされたもようだからだ。同氏は、各種イベントで講演を行い、最近ではすっかりGoogleの「顔」になっている。検索部門での貢献が認められて、社内での立場が強くなっているのだろう。
そのMayer氏が、検索をほかの人に任せて位置情報サービスの責任者になるのである。これはGoogleが位置情報サービスに本気になったと考えていいのではないだろうか。
これまで欧米では日本ほど携帯電話の高度な利用が発達していなかったため、位置情報サービスに関しては日本が世界をリードしてきた。GPS搭載ケータイの普及率も日本が最も高く、「位置ゲー」などという日本独特のゲームジャンルも登場している。しかし今、Googleという巨人が眠りから目覚め、立ち上がろうとしているわけだ。
Googleは、非常に優れた位置情報サービスを既に持っている。「Googleマップ」だ。Androidケータイはもちろんのこと、iPhoneでもGoogleマップは欠かせないサービスの1つになっている。電子メールや予定表の中に住所が記入されていれば、そこをタッチするだけでGoogleマップが立ち上がり、その場所を表示してくれる。どんな場所か分からなければ、タッチ一つでStreetViewに切り替わり、その場所の写真を見ることができる。指の操作でStreetViewをくるくる回せるので、ユーザービリティはモバイル機器のほうがパソコンよりも圧倒的に優れている。
ここにいろいろなサービスを組み込んでいくのではないだろうか。
位置情報サービスは、Facebookも力を入れ始めた。Appleも水面下で動いているとみられる。しかし現時点で、最も覇権に近いのはGoogleマップ、特にStreetViewを持っているGoogleではないだろうか。
Appleがゼンリンなんかの地図の会社を支援して、StreetViewのようなものを作らせる、みたいな展開にはならないのだろうか。
FourSquareのようなジオメディアをめぐって、Facebook、Apple、Googleの買収合戦が激化するような気もする。