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「ネットフリックス」がオンラインレンタル用アプリをPS3とWiiに提供、レンタルのネット化進む 【増田@maskin真樹】


[読了時間:1分]


 レンタルしたビデオの返却は本当に面倒。延滞した時の高額な請求にはイライラする。そう思う人は少なくない。実際9月23日に米最大手のレンテルビデオチェーンが破綻したり、日本でもどんどん姿を消している。

 一方で注目を浴びているのがネットレンタルだ。DVD配達レンタル米「ネットフリックス(Netflix)」は10月18日、オンラインレンタル試聴用ソフトをWiiとPlaystation3向けに公開した。同社はXbox360専用アプリの他、PC用サービスやiPad/iPhone用アプリ、インターネットTV向けサービスをすでに提供していた。






 Netflixは、ネットでDVDを予約し郵送でディスクを届けるモデルのサービスを展開していた。TSUTAYA DISCASなど多くの日本企業がそのモデルを踏襲しサービスを展開した。

 今回WiiやPS3に提供されるアプリは、NetflixがDVDレンタルに付随して以前から提供していたオンライン試聴サービス「Watch Instantly」に対応するもの。月額8.99ドルの定額制で、オンラインでのTV番組および映画の試聴とDVDレンタル(1枚プラン)の料金が含まれる。いずれも無制限だ。

 この動画を観てもらえると解る通り、ユーザーインターフェイスは優秀で、キーワード検索にも対応。オンライン配信にはアカマイのコンテンツネットワークが使用されているなど、よくあるコンテンツ持っているので、とりあえず作った感のあるものとは一線を画している。

 現在、北米ではテレビにつながるデバイスには必ずといっていいほどNetflix対応が進んでいる。カナダ進出も果たした同社の株価は150ドルを越えている。この勢いは世界展開への足掛けか。

■ 関連URL
・Netflix
http://www.netflix.com/

蛇足:僕はこう思ったッス

1997年、ちょうど僕が米国にいる時、Netflixは誕生した。当初は1枚毎の課金だったが、その後の定額制で周囲にいる人はみなNetflixでレンタルするのが普通になったように思える。日本ではDISCASがそのモデルで大成功。ネットレンタルが全体としてどのような市場規模になっているのか把握していないが、またNetflixモデルが日本に定着するような気がしている。というのも僕はWiiの映像レンタルコンテンツを時々利用したりするのだが、十分試聴に絶えられるからだ。

著者プロフィール:増田(maskin)真樹twitter:maskinmetamix)
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 アスキーのApple系雑誌でライターデビュー。1990年より執筆およびネットメディアクリエイターとして活動を開始。週刊アスキーを初め、日経BP、インプレス、毎日コミュニケーション、ソフトバンク、日経新聞など多数のIT関連媒体で活躍。
 独立系R&D企業のマーケティング部責任者として教育・研究開発向け製品の輸入企画や開発、マーケティングに関与。専門家向けプロショップ運営。雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービス立ち上げに参画。帰国後、ネットエイジでコンテンツディレクターとして複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。
 現在、TechWaveのスタッフライター1号機として活動する他、書籍などを中心に執筆活動および講演活動を展開。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。DJやイベントオーガナイザー。スタートアッププロジェクトのアドバイザー等として活動する。ソーシャルメディアやブリック&ブロックのプロ。書き手として、また実業家として長年IT業界に関わる希有な存在。詳しいプロフィールはこちら(お仕事下さい m(_ _)m

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