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友人の数を50人に制限
オクスフォード大学で教鞭をとる進化生物学者のロビン・ダンバー氏がとなえたダンバー数の定式化。脳には限界があり、人が維持できる1対1の安定した関係は150くらいだと。この数字を参考に、最も近しい家族や親友5人、頻繁に連絡をとる友人15人、さらには信頼できる友人30人ほどと見積もり、友人関係の上限数50にたどり着きました。
写真による共有
“Path”を色気なく説明するならば、双方向の友人関係が50人に制限されたinstagram。親しい50人に大して、写真をアップすることで自分の感情や状況を共有できる。今のところコメントや”Like”すらないみたい。相手のことをよく知っているクローズドな関係だからこそ、たわいもない日常の写真を共有をすることに意味が生まれる。instagramのタイムラインに流れてくるおしゃれに加工された写真は、良くも悪くもあくまで1枚の写真に過ぎない。でも、仲良しが共有する瞬間を捉えた写真には自然とコンテクストがついてくる。
豪華な創設メンバーとエンジェル投資家
“Path”が注目を浴びている大きな理由のひとつが、豪華な創設メンバーと投資家たち。元FacebookのシニアプラットフォームマネジャーのDave Morin氏がCEO、Macsterの共同クリエイターだったDustin Mierau氏とNapsterの共同創設者のShawn Fanning氏がスタートメンバー。Kevin Rose、Ron Conway、Paul Buchheitというオールスターのエンジェル投資家から集めた金額は250万ドル。従業員にも、アップルやFacebookで重要なポストにいた優秀な人間が多いんだそう。
Facebookとの共存
Facebookやツイッターに対抗するものではなく、共存できると考えてるCEOのMorin氏。なぜなら、ツイッターやFacebookの同僚や知り合いが含まれるソーシャルグラフと、本当にプライベートの信頼しきった人間関係は違うから。好きなことを自由に発信できないなんてストレスから開放され、”Path”は「自分が自分でいられる場所」になる。いまはiPhoneアプリとウェブとしてリリースされていて、今後AndroidとBlackBerryにも対応を予定しています。日本での提供はまだなのが残念。”Quality over quantity”、量よりも質。”Path”は、Facebookを補完し、共存するソーシャルネットワークになるのか。要注目です。
[参考記事] The New York Times、WIRED、The Los Angeles Times
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