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発表イベントでFacebookのMark Zuckerberg氏は、新しいメッセージサービスは電子メールキラーにはならないと強調した。でも長期的にはFacebookのメッセージサービスを使う人が増え電子メールを使う人は減っていく、と言う。
それって米TechCrunchが指摘するように、Facebookが電子メールキラーになるってことと同じだと思うよ(笑)。(関連記事:ザッカーバーグ曰く「私たちのシステムはメールキラーではない。が、結果的に死んでいく・・・ 」、TechCrunch)
Zuckerberg氏は、メールがコミュニケーションツールの主役の座から引きずり降ろされる日がそう遠くない将来に来る、と考えているようだ。
僕自身、最近はメールのタイトルを書くのが非常に億劫なので、彼の考えは非常によく分かる。面識があり気心が知れた人とは、チャットのような感じで、1センテンスか2センテンスくらいで用事を伝えたいと思っている。なのでTwitterでDMしたり、ケータイのSMSを利用したりしている。
一方で面識のない人、初めて連絡する人には、失礼のないようにある程度の長文のメールを送るようにしている。
これってメールが普及し始めたころ、メールでは失礼に当たるかもしれないので電話をかけたり手紙を送っていたのと同じような感覚じゃないかな。
つまりメールによって電話や手紙がコミュニケーションの主役の座から引きずり降ろされたように、より簡便なメッセージの仕組みが電子メールをコミュニケーションの主役の座から引きずり降ろそうとしているのだろう。
より簡便なメッセージの仕組みってどんなものになるのだろう、と考えれば、やはりFacebookの新しい仕組みのようなものがいいと思う。コミュニケーションの記録はデバイスごとやタイトルごとに管理されるのではなく、相手ごとに記録、一元管理されるというものだ。だってデバイスやタイトルとコミュニケートしているんじゃなくて、人間とコミュニケートしているのだから。
人間中心のコミュニケーションの仕方に移行していけば、それに伴って企業と消費者のコミュニケーションの仕方も変化するしかなくなる。
すべてのコミュニケーションは「友達」「一般」「スパム」の3つのカテゴリーに分けられる。ユーザーから「いいね!」ボタンを押してもらったブランドは、「一般」の受信箱にメッセージを送ることができるようになる。それ以外はすべて「スパム」。暇なときには「スパム」ものぞいてもらえるかもしれないけど、まずは「いいね!」されないと消費者とコミュニケーションが取れないようになる。検索エンジンも「いいね!」の数を反映して表示順位を決めるようになるだろうし。
「ソーシャルメディア時代には消費者に愛されない企業はだめになる」とはよく言われることだけど、本当にそういう時代がそこまできているのだなと思う。
スパムまがいのメールで売り上げを維持しているEC業者は、そろそろビジネスモデルを変更しないといけないんじゃないだろうか。