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オープンソースSNS「ダイアスポラ」が目指すもう一つの「極」【湯川】

[読了時間:3分]
 米Facebookに対抗するオープンソースSNSプロジェクト「Diapora(ダイアスポラ)」が動き始めている。プライベート・アルファバージョンは既に11月23日にリリースされている。

 自分にとって重要な人間関係という意味でのリアルな人間関係を核にしたSNSが社会インフラとなり、今後の産業、社会を大きく変革していく兆しが見え始めた中、Facebookといった中央集権モデルではなく、分散モデルのSNSをオープンソースで開発しようというのが「ダイアスポラ」プロジェクトの目標だ。

 ユーザー一人一人がノードを持ち、自分のデータを管理でき、友人とのデータのやり取りはすべて暗号化される、というのが基本的な概念。自分が発信した情報はすべて自分でコントロールできるようにすべきだというのがコアメンバーの主張で、過去に自分が発信した情報も消去したければ消去できるようになるという。


 このプロジェクトを提案したのは、Dan Grippi氏らニューヨークに住む4人の大学生。2010年4月24日にプロジェクトを発表しオンライン資金調達サイトkickstarter上で39日以内に一万ドルを目標に出資を呼びかけたところ、6479人の出資者から20万642ドルを獲得した。このプロジェクトに対する期待の高さがうかがえる。

 ダイアスポラというのは、もともとギリシャ語で「民族が国境にとらわれずに広く分散しても民族としてのアイデンティティを保ちながら生きていく」というような意味のようだ。(英語版Wikipedia

 どんなものか試してみたい人は、ダイアスポラのサイトから招待を受けるために申し込みが必要。SNSって一人でやってもまったく面白くないので、一緒に試してみたい人は招待状取得後にぜひご連絡ください。

 これは重要な動きになるだろうから、どこかの新聞が「ディアスポラ」という表記を広める前にエントリーを上げておきます。アクセントが「Di」にあるので、「ディ」ではなく「ダイ」になります。プロジェクトのメンバーたちも下の動画の中で「ダイアスポラ」と発音している。

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