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非モテ学生が聖夜にリリースしたTwitCrewは、意外に使えるTwitterクライアント【湯川】

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 今日はクリスマスイブかぁ。あまり仕事をする気になれないなあ。と、思っていたら、一通のメールが。タイトルは「彼女のいない大学生4人が聖夜にWebサービスをリリース致しました」・・・。なんなんだ、このふざけたメールは。と思っていたら、意外にもいいサービスじゃんこれ。

 このサービス、TwitCrewという名前で、Twitterの仕組みを使って非公式のグループを作れるというもの。僕自身最近、「リアル」「クローズド」ってキーワードについてよく記事にしているんだけど、実際に自分の仲のいい友だちと非公開のTweetっていうのを始めるとめちゃくちゃ楽しいもの。
(関連記事:2011年のソーシャルメディアは「リアル」「クローズド」がカギ【湯川】

 Twitterがこれほど普及する前は、人目を気にせずガンガン好きなことを友人たちとTweetしていたことがあるんだけど、めちゃくちゃ楽しかった。でもフォロワー数が1万人を超えたころから、自分の発言に気をつけるようになって、Twitterがそれほどおもしろくなくなった。なのでその後は、TimelogというTwitter風サービスを非公開設定にして友達と好き放題つぶやいていた。

 やはり仲のいい友人とのクローズドな空間の中での交流ってめちゃくちゃ楽しい。

 TwitCrew以外にもクローズドなTwitter風サービスなんてものも出てきてはいるんだけど、Twitterとは別のサービスにしたものがほとんど。でもTwitterと別のサービスにした時点で普及はむずかしいと思う。よく言うことなんだけど「巨人の前を歩けば踏みつぶされる。ローカルサービスにとって大事なのは巨人の肩に乗ること」だと思う。

 その点、このTwitCrewはうまくTwitterという巨人の肩に乗ったサービスだと思う。


 使い方は簡単。当たり前だけどTwitterのIDを使って一発登録したあとは、新しくグループを使って友人を招待できる。試しにTechWaveのスタッフだけの非公開グループを作ることにした。マスキンのアカウント名を入れると、マスキンのアイコンが表示されるようになっている。こうして何人かを選んで「招待」。招待すると、Twitter本家のタイムラインにTwitCrewのURLとハッシュタグが表示された。でもこれはあまりよろしくないなあ。開発者の飯塚さんに電話して聞いてみると、タイムラインではなく「D」のメッセージとして表示する、に変更することを検討しているという。

 あとはTwitCrewのウェブページ上でつぶやくときに、「投稿」と「Twitterで投稿」の2種類の投稿が可能になっていて、「投稿」だとTwitCrewのウェブページ上のグループの中だけでTweetできる。Twitter本家のタイムラインには表示されない。

 一方で「Twitterで投稿」を選択すると、Twitter本家のタイムライン上にTwitCrewの該当TweetのURLとハッシュタグが表示される。でもこれもあまりうれしくないなあ。TwitCrewのほうにユーザーを呼ぼうということなのかもしれないけど、クリックしなければ見れない情報で、しかもクリックしても「非公開」ならTweetを読めない。それって、フォロワーにすれば迷惑以外の何者でもない。まずは、だれにとっても使い心地のいいサービスを目指してほしい。

 考えて見れば簡単な仕組みなので、無数にあるTwitterクライアントの中には同様に非公開のグループを作る機能を持っているものがあるのかもしれない。でも「リアル」「クローズド」って非常に重要なポイントなので、非公開グループを作るということだけを前面に押し出したTwitterクライアントのニーズって絶対あると思う。

 ぜひスマートフォンアプリも作ってもらいたい。アプリあってのTwitterだから。(大学生のプロジェクトだから資金的に無理かもしれないけど)。

 ちなみに開発したのは慶応大学3年の飯塚勇太さんたち現役大学生4人で構成するクリエイティブグループWestCrew。初の公式サービスだとか。4人とも彼女がいないそうで、今日明日だけTwitcrew上で「クリスマスぼっちグループ」を立ち上げているんだとか。シングル派の人たちでそのグループの中で盛り上がってみてはどうでしょう。

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