｢トルネ｣ Twitter連携の新バージョンでテレビとネットの融合は十分？【増田(@maskin)真樹】

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　ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCEJ）は12月15日、コンソール型ゲーム機「プレイステーション3」（以下プレステ3）向けの周辺機器で、地上デジタル放送を受信したり、録画することができる製品「トルネ（torne）」のシステムアップデートの配信を開始した。バージョンは2.1で、コードネーム「ライブ」と呼ばれている。

　本バージョンの最大のポイントは“Twitter連携”を含めたら「ライブ」機能。上の画面のように、放送中の番組に対して投稿されたツィートをリアルタイムで表示できるようになった。もちろん自分で観ている番組について、プレステ3から直接ツィートすることも可能。リリースから2週間が経過したが、その間使用してみてその魅力を十分に感じることができた。

　まずTwitter連携機能だが、必要な機能は十分に実現されていると感じた。ツィートの閲覧や投稿はもちろん、タグでリアルタイム検索したり、特定の人のプロフィールやタイムラインをみたりと不便さを感じるどころか完璧な連携という印象。

　番組へのツィートは「テレビ局」のハッシュタグ（例；#nhk）と番組コードなどが含まれる。なんと番組表のツィート可能。さらに驚いたのはツィートの中に含まれるURLをクリックすると、そのまま画面右半分で表示されてしまう点。

ツィート内URLクリックでそのままウェブページ表示

　ツィート内で引用されたURLは、短縮URLを含め何でもクリック可能。ちゃんとキレイにページを表示してくれる。放送とネットの連携については、GoogleTVが優位だったが「トルネで十分」という印象。

荒らしの洗礼も早速

　高評価のトルネv2.1の「ライブ」機能だが、当然ながら荒らし的ツィートも投稿されていた。が、ブロック機能もあるし、流れも早いので大きな問題となりにくいようだ。そもそも、このアップデートを実行してもライブ機能はOFFのままなので、そういったリスクを理解した人だけに使用して欲しいというSCEJの意図が現れていると思う。

■ 関連URL
・アップデートver.2.10 “ライブ”｜torne(トルネ)™｜プレイステーション® オフィシャルサイト
http://www.jp.playstation.com/ps3/torne/update/index.html

蛇足：僕はこう思ったッス

ソニーはGoogle TVを北米以外でも展開しようとしているという話がある。もちろんGoogleも現在はまだ未完成のシステムを改善してくるだろう。そうなった時、ソニーはプレステ3＋トルネとGoogleTVの棲み分けをどうしてくるのだろう。僕自身はGoogleTVの可能性に期待しているけど、現状レベルならプレステ3＋トルネの方が楽しいし、プレステ3ではビデオのダウンロード購入も使えるわけで優位に思えるからだ。一つの可能性はGoogleTVは2万円くらいと価格を下げるところにあると思う。ソニーグループのリソースを活用し「ゲームは苦手」な人達を対象に、お茶の間シェアを獲得しにいけばいい。