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「100%収益も」米Apple、App Storeで定期購読サービスをスタート【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:1分]



 米Appleは2月15日、App Storeで定期購読サービスをスタートしたと発表した。すでにNews Corp.のiPadアプリ「The Daily」で採用されているアプリ内課金サービスで、全てのコンテンツパブリッシャーが使用できるようになった。






 この仕組みを導入したコンテンツ(雑誌や新聞、ビデオ、音楽など。アプリ内コンテンツ含む)では、ユーザーはいちいちApp Storeで購入→ダウンロードという手続をすることなく、アプリ内の手続だけで定期購読することができるようになる。

 申し込み期間は週、月、隔月、四半期、隔年、年単位で、自動更新となる。Appleに支払う手数料は、定期購読の申し込み時や更新を含めこれまで通り30%。更新時は発生しないため一度定期購読が成立すればそれ以降はパブリッシャーのものとなるようだ。以下、スティーブ・ジョブズCEOによる声明。

我々の考えはシンプルだ、Appleがアプリに新しい定期購読者をもたらした場合、Appleが収益の30%を獲得する。パブリッシャー自身が、既存の定期購読者に提供したり新規定期購読を得た場合は、パブリッシャーが100%収益を確保する。その場合、アップルに儲けはない。- Steve Jobs Apple CEO

“Our philosophy is simple—when Apple brings a new subscriber to the app, Apple earns a 30 percent share; when the publisher brings an existing or new subscriber to the app, the publisher keeps 100 percent and Apple earns nothing,” said Steve Jobs, Apple’s CEO

(追記)
例えば、パブリッシャーは自分のウェブでデジタル定期購読を販売したり、既存の定期購読者に無償でコンテンツを提供することが可能。

■ 関連URL
・Apple Launches Subscriptions on the App Store
http://www.apple.com/pr/library/2011/02/15appstore.html

蛇足:僕はこう思ったッス

どうやらApp Store以外での定期購読者獲得を認めるような発表だった。わかりにくいリリースなので、詳細を得たら続報打ちたいと思う。往年のiモードしかり、これが正常に回り出すとコンテンツビジネスとしては成功路線に入ると考えられる。デジタル定期購読は間違いなく、デジタルコンテンツのキラーサービスになると思う。
著者プロフィール:TechWave副編集長 増田(maskin)真樹

 十代からメディアクリエイターとして活動。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。 / 現在TechWaveの活動を中心に完全復帰中、多数のプロジェクトに関与する。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。

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