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Kindleにソーシャルリーディング機能、サイトはSNS化 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:2分]



 米Amazon.comは現地時間の2月22日、電子書籍リーダー「Kindle」のシステムソフトウェア3.1を公開した。書籍の内容について“公開ノート”を共有できるなどソーシャルリーディング機能が強化された他、ページ番号や読了後のフィードバック、新聞&雑誌のレイアウト変更などが実施された。

 ソーシャルリーディングとは、今、どの辺を読んでいる“”、この一節に共感する“”など、本にまつわる諸情報を共有して、読書そのものの価値を高める機能のこと。今回のアップデートにより、ユーザーは各自のページを持ち読書内容を共有できるほか(例:セス・ゴーディンさんのページ)、読書仲間をフォローすることができるようになった。





 これまでのKindleも、文章へのハイライトをTwitterやfacebookに共有する機能があった。ハイライトについては多くの人が線を引いている部分が自動で書籍中で表示されるなど(例:Amazon.com上のポピュラーハイライト公開ページ)、些細な機能ではあるが読書の新しい形への期待が高まっていたが、今回のアップデートで自分の読書状況についてKindle.amazon.com上で、共有できるようになった。以下は、筆者の読書ページ。読んでいる/読了/読みかけ/読みたい、5段階レビューなどを登録できる。共有するかどうかは書籍ごとに設定できる。

 公開ノートは、文中ハイライトに付与する形で投稿可能。日本語の投稿もAmazon.comサイトからはOK。文章に対する所感や関連情報のみならず、ちょっとしたメモにも使えそうだ。

 雑誌&新聞のレイアウト変更については、これまで目次だけだったものが、右側にトピックが表示されるようになった。たったこれだけだが、随分印象が異なる。

 今回の無料アップデートは、Wi-Fi接続設定ができていれば、2~3日中にはスタンバイモード時に自動で実施されるとのこと。取り急ぎアップデートしたい人は、マニュアル更新も可能だ。Kindleオーナーは是非トライしてもらいたい。

■ 関連URL
・Kindle 3G Wireless Reading Device, Free 3G + Wi-Fi
http://www.amazon.com/dp/B003FSUDM
・Amazon Kindle: Home
http://kindle.amazon.com

蛇足:僕はこう思ったッス

僕のパブリックページはこちら。まだ何も共有してないけど、まずは読書録を公開していこうと思う。さて、Kindle日本版は2010年内スタートと予想したものの見事に外れたが、Xデーが近いのは間違いない。自費出版スキームやソーシャルリーディングも同時に公開となれば、出版業界に大きな影響を及ぼすのは必至だ。
著者プロフィール:TechWave副編集長 増田(maskin)真樹

 十代からメディアクリエイターとして活動。週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして90年代を疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導する。 / 現在TechWaveの活動を中心に完全復帰中、多数のプロジェクトに関与する。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。

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