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東日本大震災の影響で、Appleの新製品iPad2の部品が供給不足が心配されている。iPad2は昨年発売のiPadを超える需要が見込まれているだけに、品不足に陥る可能性が出てきた。
Business Insiderによると、Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏は、Appleに部品を供給する三菱ガス化学と東芝が震災後の点検目的で工場の操業を停止していることから、iPhone4やiPad2などの生産計画に遅れが生じる可能性があると指摘しているという。
また米調査会社iSuppliは、iPad2が日本メーカー5社から部品の供給を受けていると分析している。NANDフラッシュメモリは東芝製、DRAMメモリはエルピーダ製、電子コンパスは旭化成エレクトロニクス製、タッチスクリーンのオーバーレイガラスは旭硝子製で、システム・バッテリーはアップル・ジャパンからの納入を受けているという。これらのメーカーはすべて生産施設が被害に遭ったわけではないが、震災後の施設の点検や、日本国内での停電、交通渋滞などの混乱の影響を受け、Appleへの納入に遅れが出る可能性があるとしている。
一方で米国で先行発売されたiPad2は予測を上回る売れ行きで、Apple Storeからの配送に1週間ほどの遅れが生じているという。
また米国の大衆紙New Yourk Postによると、ニューヨーク5番街のApple Storeにはアジア人のダフ屋のグループが出現。アルバイト約200人を使って行列に並ばせてiPad2を買い占めているという。Apple Storeの在庫分が売り切れると、店の前で倍の値段で売りさばくほか、中国に輸送し中国国内でも販売するのだという。