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3月25日に発売される予定だったAppleの「iPad2」は、現時点で日本での発売は未定だ。今回、米国モデルを入手したので、何回かに分けてレビューしていきたい。
冒頭の写真は、iPad2本体と通称“フロフタ(=お風呂のフタ)”ことSmart Cover。今回、iPad2はブラックのWi-Fiモデルでメモリーは16GBを選択。Smart Coverはナイロンのグレーを選んだ。箱は必要最小限の大きさという感じ。iPad2は旧モデルと同じサイズの箱のようだ。
“薄くて速い”といわれるiPad2。以下のスナップがうまく表現していると思う。片手で軽く持つことが可能で、動画撮影や編集機能がサクサク使える。初代iPadユーザーなら、この違いにオオッとなるかもしれない。もった感じは実は、Amazonの電子書籍端末であるKindleにとても近かったりする。初代が進化したというよりは、同じiOSではあるわけだが、別のカテゴリの製品のような印象を受ける。
ライバルはシェアNo1の電子書籍端末?
実際に、初代モデルとの厚さを比較するとその差は歴然。平置きすると倍近い厚さがある。もはや比較することに意味を感じないほどの差だ。薄くて軽いKindleとも比較すると、なんと厚さはほとんど同じ。まだちょっと重いと感じるiPad2ではあるが、電子書籍デバイスという肩書がふさわしい形状に進化したと実感する。
スマートな“フロフタ”、外れやすさには慣れが必要
iPad2専用の液晶保護カバー「Smart Cover」についても触れておこう。磁石が組み込まれており着脱がとても楽になっているのが特徴。所定の位置に近づけると、適切な位置にカチッとフィットしてくれる。ヒンジが若干飛び出る感じだが、持ってみると違和感はまったくない。
磁石はカバー全体に埋め込まれているらしく、パタっとフタを締めるとピッタリしっかりフィットする。CMの通り、フタを開くとサッと電源が入る。とにかく動作全体が軽快だ。CPUやGPUのスピードアップは、3Dアニメなどで本領を発揮するが、普段のアプリを操作するだけでも体感できる。
フロフタで困ったのは外れやすい点。あとパッケージング。本体に装着するヒンジ部分が折れやすいアルミ素材でできているため、ちょっとしたことでグニャリと曲がる。一度曲がると外れやすくなってしまうのだ。パッケージジングがトリッキーで、開封する時、この部分を曲げてしまいそうになるので要注意だ。それとiPad2をフォトフレーム的に立てる時の問題。フロフタを三角に折り畳みスタンドとして使用するのだが、本体側面ボタンを操作しようとすると、すぐに取れてしまう。こんな風に。
また、フロフタは液晶保護だけで本体背面はオープン状態のままになってしまう。筆者はあまり気にしない方だが、全体を覆うケースや保護シールの需要があるように思う。
というわけで、形状などを中心にレビューしてきたが、どう感じただろうか。次回はiPad2ならではのアプリなどについてレビューしたいと思う。
旧型iPadを持っている人にとっての差は“カメラ”と“スピード”、そして“形状”。カメラは使わない人もいるかもしれないが、体感できるスピードアップ、そして持ちやすさ、バッグ等への入れやすさは格段にレベルアップしている。なので使い始めると、旧型に戻るという気すらなくなるのは間違いない。なお、iPad2の日本での発売だが、量販店などの在庫が消え始めている状況などを見る限り、4月28日(木)ではないかと思う。
コードも書けるジャーナリスト。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。