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iPad2は「片手で持てる軽快スレート」 実機レビュー その2 【増田(@maskin)真樹】


[読了時間:3分]



 前回のレビューではiPad2の形状の変化や特徴の一つとも言えるオプションケースである風呂フタこと“Smart Cover”について触れてきた。しかし、iPadの購入を検討し続けてきた人にとってはそんなことよりも本体重量や軽快さがどんな塩梅かのほうが重要だろう。

 というわけで今後ここでお伝えしたいのはその辺り、まさに「iPad2がどんだけ軽量で快適か」を伝えるに尽きるわけだ。“電子書籍を読みたい”のに初代iPadは重過ぎた。電子読書家になる前にiPadマッスルにならざるを得なかったあなた、もしくは筋肉なんてつけたくないとiPadから離れていた既存ユーザーの皆さんにお伝えしたい。軽さが問題だったのなら、iPad2はかなりいけてるということを。





 筆者は腕力に自信がある方だが、初代iPadを純正ケースに入れて片手で読書し続けるのはつらい。iPad2はどうなるかというと、SmartCoverの扱いに慣れが必要ではあるものの、自然と片手で操作できるレベルなのだ。

 というわけで具体的にどれくらいの重さか比較してみよう。

・初代iPad Wi-Fiモデル・・・680g
・Apple純正ケース・・・168g

 というわけで合計848gとなる。それではiPad2はどうか。

・iPad2 Wi-Fiモデル・・・601g
・純正iPad2フロフタ(ポリエチレン)・・・139g

 というわけで、740gとなりおよそ13%の減量となる。たかだが100g(されど100g)の軽量化でこまで快適になるのが疑問だが、厚さが13.0mmから8.8mmと33%も薄くなり持ちやすくなったことはかなり大きいと思う。ちなみに新刊の書籍の重さは400gから500gあたり。これを下るくらいでないとつらいという気もするのだが、iPad2であればカメラの使用などもなんとか片手でできてしまうので、これはこれで絶妙なバランスなのだろう。

 持ちやすさのポイントとなるのは、エッジの丸みにあるとも言える。これはボリューム部のスイッチ類。初代iPadは、これらは液晶パネルに対し90度の角度に据え付けられていたが、iPad2はその部分がごっそりカットされ丸みの部分そのものにスイッチが据え付けられている。スイッチ右上にある黒丸は外部カメラ。

本体周りの変化

 薄くなったことでiPad2の操作環境はどのように変化したのか。まずは、ディスプレイ周辺のスイッチやI/O=入出力関係を、旧iPadと比較しながらチェックしてみよう。

 以下はボリュームおよびロックスイッチ部の写真。左が旧iPad、右がiPad2でSmartCoverを装着したままの状態。

 以下はスピーカーとUSBケーブルを接続するコネクタ部分。スピーカーは塵などが入りにくくなっている。コネクタ部は、斜めになったことで、始めは挿入がかなりしにくい感じ。

 イヤホン部分(上がiPad2、下旧iPad)は、iPad2からマイクが中央に移動し、イヤホンジャックそのものが中央寄りに配置されている。もちろんビデオ会議FaceTimeを見越してのことなのだが、この配置がイヤホンケーブルの邪魔になりにくく良い具体。

 といった具合にiPad2の軽快さをなんとなくでも理解して頂けたのではないだろうか。大きな筐体なので取り回しはiPhone並とはいいがたいが、本体のスピード感が旧iPad比で大幅に向上されているため、ビデオ→ウェブ→ガレージバンドみたいな重いアプリもサクサク切り替えられるようになり、もたつき感も払拭されていたりするのである。
 というわけで、次回はiPad2のスピード感や内蔵アプリについてレビューしたいと思う。

【関連URL】
・iPad2 実機レビュー その1 「素晴らしいフォルムとフロフタ」 【増田(@maskin)真樹】
http://techwave.jp/archives/51651766.html

蛇足:僕はこう思ったッス

昨夜、ドキッとすることが発生した。iPadは旧モデル時代から寝室に置いておくことが多い。だいたいiPadはでかくて寝る邪魔になるので枕元に寄せておくのだが、iPad2は薄くてどこにあるかわからなくなってしまった。探しているうちに嫌な感触。iPad2を踏み付けてしまった、、、、。奇跡的に無事だったが、iPad2とSmartCoverでは不安だなあと感じている。で、日本発売、4月28日(木)説はまだ濃厚だと思っています。
著者プロフィール:TechWave副編集長・イマジニア 増田(maskin)真樹
 コードも書けるジャーナリスト。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、シリコンバレーで証券情報サービスの起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。
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