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米マサチューセッツ工科大学、通称MITのメディアラボは4月25日、次期所長に伊藤穣一氏が就任したことを発表した。
伊藤穣一氏はインターネットの普及や将来像を提唱する第一人者で、1994年にデジタルガレージの前身となるEccosysを設立。その後、モジラファンデーションやモジラジャパンのボードメンバー、クリエイティブ・コモンズのCEO(2010年12月まで)など様々な分野で活躍してきた。また投資家としてFlickrやSix Apart,、Kickstarter、Twitterに初期投資を行っている。
MITメディアラボは、斬新なアプローチで、あらゆる世代の役に立つコミュニケーションや表現の開発や教育を専門としたたプロジェクトを350以上展開してきた。例えば、おもちゃのようなデジタル機器や発展途上国の子供たちにパソコンを普及させるプロジェクト「OLPC」なども誕生している。
1985年にMITメディアラボを創設したニコラス・ネグロポンテ氏は、伊藤穣一氏就任について「JoiはMITメディアラボを前進させるのに最適」と延べている。
創設以来の25年間、メディアラボはデジタル革命を支援してきましたが、今、“革命”は終了しました。私達はデジタルカルチャーそのものだからです。本日、MITメディアラボにおける“メディア”は、脳科学からアートまでより幅広いイノベーションを含みます。 これらは国際、社会、経済そして政治の分野でインパクトを与えるのです。
【関連URL】
・Joichi Ito named director of MIT Media Lab
http://web.mit.edu/newsoffice/2011/ito-media-lab-director.html
・MIT media lab
http://www.media.mit.edu/
・Joi Ito’s Web
http://joi.ito.com/jp/
もう20年近く彼の姿を追っているが、彼のスピード感、世界からの信頼度は日本の誇りだと思う。MITメディアラボの創設者ニコラス・ネグロポンテ氏はデジタルの解釈に「アトム(物質)」「ビット」を上手に活用し(being digital)デジタル革命の解釈を大いに後押ししてくれた。今、本当にデジタル分野における“なんたら革命”は陳腐化し過ぎていると思うし、それに対するフォロワーも多過ぎると思う。夢想ではなくてリアリティを持って生み出すことが必要で、その辺を十分に理解しているJoiの就任はITの世界の変容を告げる事象なのだと思う。
コードも書けるジャーナリスト。8才でプログラマ、12才で起業。18才でライター。日米のIT/ネットをあれこれ見つつ、生み伝えることを生業として今ここに。1990年代は週刊アスキーなど多数のIT関連媒体で雑誌ライターとして疾走後、アパート起業に参画。帰国後、ネットエイジで複数のスタートアップに関与。フリーで関心空間、富裕層SNSのnileport、@cosme、ニフティやソニーなどのブログ&SNS国内展開に広く関与。坂本龍一氏などが参加するプロジェクトのブログ立ち上げなどを主導。“IT業界なら地方で成功すべき”という信念で宇都宮市から子育てしながら全国・世界で活動中。 / ソーシャルアプリ部主宰。大手携帯キャリア公式ニュースポータルサイト編集デスク。